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陸軍兵士が誤って海軍鎮守府に移籍させられてしまったようです
新たな貸出兵!?
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ます。…こちら…」

俺達に返事を返した後、若い軍人は無線を利用し確認を取り始めた。態度の切り替えも行動も中々に早い奴だな

「大変お待たせいたしました。中に通せとのことです。外に案内の者がいますので案内に従ってください」

「ごめんね〜仕事の邪魔しちゃって〜」

「いえ、これも私の仕事ですので!」

「さ、行くぞ李悠」


敬礼して俺達を見送る若い軍人に苦笑いしながら基地内に歩を進める。親米は大変だな



−−−−−−−−−−−−−−−−−



「…失礼します」

「失礼します〜」

「おぉ、お前らが貸出兵か」

案内の軍人に連れられ中尉のいる応接間に通された。ノックをし部屋へと入ると少し老けた男がソファに腰掛け、その後ろに秘書であろう女性が立っていた

「大本営-陸軍特別貸出部隊-部隊長の暗闇と言います。お初にお目にかかります中尉殿」

「大本営-陸軍貸特別出部隊-副部隊長の李悠です〜」

「もっと崩していいぞ。堅苦しいのは苦手なんだ。それでうちの陸軍基地に来た理由を聞こう」

「単刀直入に申し上げますと資材の方を少し分けてもらいに来ました」

「もちろんそれ相応の金銭はお支払いします〜」

「ふむ、資材か…ちなみにどれくらい必要なんだ?」

「そうですね…鉄を数tとアルミ、スカンジウム合金、チタン、スチールも二t程頂きたいところです」

「ふむ、金属類は確か大量にあった筈だ、その量で問題ない。それでその資材をいくらで買い取ってもらえるんだ?」

「そうですね…相場的には一千万から一千五百万辺りでしょうか?」

「うむ、では一千五百万で手を打とう。おい、無線で資材を外にまとめておくよう伝えろ」

「はい、ただちに」

中尉が後ろにいた女性に声をかけるとすぐさま無線で連絡を取り始めた。流石秘書だけあって仕事が早いな。

「中尉殿今回は助かりました」

「いやいや、こちらも大量に余っていた物を買い取ってもらって助かった。資材は後でそちらに運ばせよう」

「そのことなんですが少しこちらから指定とお願いがあるのですがよろしいですか?」

「ん?何かね?」

「はい、先程こちらに連絡された見張り兵が少し気に入り貸出兵に引き入れる為中尉殿に許可を頂こうかと」

「ほぉ…あの男か。だが、アイツは新兵だぞ?貸出兵の顔に泥を塗るんじゃないか?」

「…ふぅ…僕達は実力だけで判断しないんだよ〜それにあの新兵中々見所あるよ〜?」

「李悠…断りもなしに葉巻(シガー)に火を着けてはダメです」

「いや、構わんよ。移籍についてはこちらは問題ないが、我々が勝手に決めるのはあまりよくない
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