暁 〜小説投稿サイト〜
陸軍兵士が誤って海軍鎮守府に移籍させられてしまったようです
新たな貸出兵!?
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「ヤベェ!逃げるぞ」

「あ、また動いたね」

本当に撃つと思っていなかった二人は逃げるために後退りしてしまった。その行動を李悠が見逃す筈はなく続け様に発砲音が響き渡る。馬鹿な奴らだ李悠は動くなと言ったにも関わらず仲間が殺られたことに動揺し動いた。本当に威勢がいいだけの奴らだったな

「おい、さっき面倒事は勘弁だと言ったばかりだろうが」

「あはは〜ごめんごめん。こういう威勢だけで根性がない奴を見ると殺したくなっちゃって〜」

「だからってホントに殺す奴がいるか」

「いいのいいの〜コイツら依頼進行の邪魔だったんだから〜。さ、こんな奴らはほって置いて早い所その陸軍基地に向かおうよ〜」

「横須賀ここではあんま貸出兵は知られてないだろうから次からは軽率な行動は慎めよ?」

「は〜い」

反省したようには見えない笑顔と口調だが、これは仕方のないことだろう。俺も李悠も体が反射的に動いてしまうのだ。これも貸出兵の性なのかもな

「何してるの〜置いてっちゃうよ〜?」

「悪い少し考え事してた。…しょっと」

ニコニコと笑顔を向ける李悠に謝り急いでバイクに跨る。ここからその陸軍基地まで何十キロもあるから置いていかれたら洒落にならない。

「それじゃ〜行くよ〜」

「だからそんなにスピードを出すなっておわ!」



−−−−−−−−−−−−−−−−−−



「ようやく着いたね〜」

「あ〜尻が痛い…」

街を出て数時間既に日が沈みかけてきた頃ようやくお目当ての陸軍基地に到着した。長時間の移動はよくするがやはり慣れない

「それじゃ早い所材料を貰いに行こうか」

「そうだな」

「そこの者止まれ!」

「ん?」

基地内に入ろうとした瞬間静止の声が聞こえ、足を止める。声のした方に視線を動かすと若い軍人服の男がこちらに走って来ていた

「この鎌倉南陸軍基地に何のようだ」

「あ〜見張り役の軍人か。入れてもらえないようだったら悪いんだがここの中尉か大尉を呼んでもらえるか?話があるんだ」

「見ず知らずの人間の為に中尉殿と大尉殿を呼ぶ必要は無い!お引き取り願う」

「見てわかるかわからないけどこれでどう?」

若いわりに根性は据わっているようで見知らぬ俺達に対して一歩も引かない。だが、話を聞いてもらえなければここに来た意味がなくなる。説得する為話しだそうと口を開ける前に李悠がピアスを開けている左耳を若い軍人に見せる。

「そ、それは貸出兵殿が付けているピアス!軽率な態度失礼しました」

「いや、名乗らなかった俺達にも非はある。頭を上げてくれ。それで中尉たちは呼んでもらえるか?」

「直ちに確認し
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