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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第199話 真名
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基本的に闇討ち、騙し討ち、罠、と言った具合であり、正々堂々とは程遠い攻撃を一切の躊躇もせずに仕掛けてくる。つまり、最大の武器は《悪意》だと言えるだろう。一切迷わない。人を殺す事を迷わない。どんなプレイヤー…… 人間であっても、人1人を手にかける時、何らかの反応をしてしまうものだ。
だが、ヤツは、まるで息をするかの様に 普通に人を傷つけ 命を奪う。
そして、背後より忍び寄り、命を刈り取る
鎌
(
シックル
)
型の
曲刀
(
タルワール
)
《ヘルズコア》を操るその姿を見て、あの男は《死神》と称される様になった。
神出鬼没
(
a-phantom
)
。
それが死神と呼ばれる男のもう1つの異名。
「アイツが正面から 来るとはどうしても思えない。……アイツが まず狙うのは シノンだ」
「っ……」
シノンは顔を顰めた。
死神と直接的に相対をした訳ではない。だが、キリト、そしてリュウキの警戒の仕方を見たら、只者じゃないと言う事はよく判っている。使用しているレア短機関銃 《スオミ KP/31》も十分驚異だし、更に あの男も、持っている筈だから。
五十四式黒星
(
あの悪夢
)
を。
「神出鬼没には、神出鬼没を。……敵側は オレ達は絶対にシノンの傍にいると思っている筈だ。……あの世界でも色々と言われているからな? オレ達は」
「まぁ、そうだったな」
キリトは苦笑いをしていた。
リュウキは、後半。……あの世界での終盤でこそ、常にパーティを組んでいたが(主にレイナと)、それまでは 基本的にソロ。恐らくはあの世界で誰よりも1人で戦い続けていた筈だ。そんな中 確かに他のプレイヤーと比べたら リュウキとキリトがコンビを組んでいた事が多いが、それでも 全体を通してみれば、少ない期間だ。
その少ない期間。たったそれだけの時間で 妙な字名が付いた。
それが 所謂《白銀と漆黒》である。
誰が、そんな情報を回したか? それを知るのは、簡単だった。あの鼠がまた妙な事を言い出したのだろうと。因みに、問い詰めたら、あっさりと吐いたから 裏も取れたのは別の話。その後 あの情報屋の彼女が大変な目にあったのも別の話である。
そして、決行は次の衛生スキャンの開始時間の2分前と決めた後。
「とりあえず、キリトは
狙撃手
(
スナイパー
)
の方の死銃を、オレは もう1人の死銃、死神を担当する、と言う手筈で行こう。相性的にもそっちが良いだろう」
「ああ。了解だ」
互いの相手を確認しあう2人。作戦に関してはキリトは 何も付け加える事はなかった様だ。だけどそれを訊いていたシノンは、疑問をあげた。
「ん……、でも 何処に潜んでいるか判らないし、相手を分担しておくのって、どうなのかしら? いきなりキリトが、その死神の
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