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戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー
第三十一話 菊池中尉!金魚すくいはスポーツだ!!その九
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「頼んだでごわす」
「それでは」
「そしてでごわす」 
 西郷はまた言った。
「戦いの前にでごわす」
「伊勢神宮にですね」
「参拝しそのうえで」
「神聖な気を浴びることですね」
「伊勢の気はこの上なく神聖でごわす」
 日本第一の社だけあってというのだ。
「隅から隅まで見てくるでごわす」
「わかりました」
 瞬は敬礼をしてそしてだった、その菊池と共に出陣した。菊池はしっかりとしたまさにテキ屋に相応しい顔立ちだった。
 その彼と共にだ、伊勢に着くと。
 まずは伊勢神宮に参拝した、そして。
 その中を歩いてだ、神聖な気を身体に感じて言うのだった。
「これが伊勢神宮」
「素晴らしいですね」
「身体の中が清められ」
 その中を歩くだけでというのだ。
「そしてです」
「そのうえで、ですね」
「心までもがです」
「清らかになりますね」
「中尉もそう感じますね」
「はい」
 まさにとだ、菊池も答えた。
「素晴らしいものを感じます」
「まことに」
「この気を浴びてですね」
「そのうえで戦いに向かい」
「今度こそはです」
「勝利を収めましょう」
 無数の霊木、霞の中に立つその中を歩きながらだった。二人は戦いの勝利も誓うのだった。そうして神聖な気に満ちた状態でおかげ横丁に入った。
 おかげ横丁に行くとだ、例の二人が変身して待っていた。
「おい、遅いぞ!」
「俺達もう伊勢名物全部堪能したぜ!」
 おかげ横丁で食いまくっていたというのだ。
「伊勢うどん最高だったぜ!」
「やっぱり伊勢に来たらこれだよ!」
「刺身に天麩羅も美味かったぜ!」
「山芋だってな!」
「伊勢の海の幸山の幸も堪能したぜ」
「もう満足だぜ」
「あんた達参拝したの?」
 瞬は食べものの感想ばかり言う二人に醒めた目で問い返した。
「伊勢神宮に」
「いや、別にその必要ないだろ」
「鯉は見たぜ、あと鶏な」
 敷地内にいるこの生きもの達はというのだ。
「でかい錦鯉ばかりいたな」
「一メートルあるのいたな」
「あんなの猫が捕まえようとしてもな」
「逆に食われるぜ」
 そうした大きさだというのだ、まさに。
「あの大きさはな」
「ちょっとないぜ」
「俺あんなでかい鯉はじめて見たぜ」
「俺もだ」
「流石に食ったら駄目だけれどな」
「あんなでかい鯉いるのも流石伊勢だな」
「全く、相変わらず何の神聖なものもない連中ね」  
 瞬は二人のコメントを聞いて軽蔑で返した。
「ちょっとは清らかな気持ちになろうと思わないの?」
「それで金儲けになるんならな」
「ギャンブルのイカサマの腕がアップするなら参拝してやるよ」
「女の子にもてたらな」
「是非行かせてもらうよ」
「本当に外道ね、そういうものを願うんじゃなくて
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