暁 〜小説投稿サイト〜
大統領の日常
本編
第三十九話 首都戦7
[2/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
終わりだと・・」
「そのような不吉な言辞を弄するとは、いかに侯爵閣下の重臣とはいえ、それだけでも死に値しますぞ!」
取り巻きの一人が声を上げた。声を上げたのが、先ほど”皇帝陛下が向こうについているから俺たちの方が反逆者じゃね?”と思った中の一人であったことは誰も知らない。
「クロッセルともあろうものが・・・ちっ、ええい!クロッセルをとらえよ!このわしが取り調べるまで監禁しておけ!!」
「「はっ!!」」

「ところで、例の部隊、いや艦隊の方は」
「はっ、全艦集結中であります」
「7割ほどかと」
「十分だ、核攻撃後に突撃させ、残党を殲滅させろ」
「御意っ!」


西暦2115年 11月 13日「推奨BGM:宇宙戦艦ヤマト2199 第二バレラス」
ホルス・ラーム


「・・・で、ケリー少将、大統領の安否にかかわることといったが、なんなのだ?」
『それが・・・・衛星でロサンゼルスを映していたのですが、いきなり大規模な爆発が発生しまして・・・・』



『・・・核爆発が発生したと思われます・・』


核・・爆発・・だと・・・

「首都で、首都で核を起爆させたというのか・・・・馬鹿な・・・」
真っ青になりながらクロスムが呟くように言った。他の委員長らも真っ青な表情になっている。私もその中の一人だろう。
『市街地は壊滅、拡大していなかったため、大統領の安否は不明です・・・。市街地にいた場合は・・・』
あのペルシャール大統領が・・・亡くなった・・・?
今、ペルシャール大統領の後を引き継げるような政治家はいない・・・これを市民が知れば大混乱に陥るだろう・・・下手をすれば国自体が崩壊するかもしれない・・・

「・・・情報統制を敷いて絶対に市民に知らせるな。それと、大統領の安否の確認を直ちに行え・・」
『それが・・・強行偵察で撮影したため、先ほど偵察衛星は敵の防衛衛星に破壊されました。警戒態勢に入ってしまったようで、再び偵察衛星を侵入させるのは困難k・・・』
言い終わる前にクロスムが机を叩いて怒鳴った。
「偵察衛星はいくら犠牲にしても構わん!大統領の安否を最優先で行うのだ!」
ケリー少将がびくっとして敬礼しながらあわてたように言った。
『りょ、了解しました!直ちに確認いたします!!』
そういうと通信が切られた。

通信が切られたことを確認したクロスムは、席を直してこちらを見渡すと、元帥に目を向けた。
「・・・アイフェーン元帥・・・」
「はっ・・」
元帥は先ほどとは違い、かすれた声で答えた。
「先ほども聞いたが、今動かせる部隊はどれぐらいか」
元帥は端末を開くと、コンソールを叩き始めた。恐らく部隊リストを洗っているのだろう。
「首都防衛を考慮に入れないのであれば、今動かせるのは飛空第一及び
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ