暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王GX〜鉄砲水の四方山話〜
ターン34 光の結社とアカデミアー3F−
[10/12]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
!」
「あ、あわわ……」

 ザ・カリキュレーター 攻9600 機械族→アンデット族

「さて、まずは恐竜野郎、お前からだ!カリキュレーターで究極恐獣に攻撃、ノース・トップ・カノン!」
「ぐっ……最後のリバースカード、オープンだドン!」
「無駄だぁ!消え去れ!」

 ザ・カリキュレーター 攻9600→究極恐獣 攻1500(破壊)
 剣山 LP3100→0

「はっはっは!ざまあねえなあ、そんなデカいなりしてよお!………あん?」

 圧倒的な一撃でライフが0になった剣山だが、まだ彼は倒れない。最後に彼のもとに残った1枚のリバースカード、それはデュエルが始まる前にこの変則マッチ用に彼がデッキに1枚入れておいたカードだった。その効果を処理するまで、彼はまだ倒れられない。今にも意識が飛びそうな中、気力だけで辛うじてこらえて言葉を放つ。

「強欲な……贈り物、だドン。この、カードは……相手プレイヤーに、無条件でカードを、2枚ドローさせることができる……トラップ、ザウルス。丸藤、先輩………これで、あとは頼んだ、ドン………必ず、そいつを…………」

 翔に対して文字通り最後の贈り物を終えた剣山の体が、その場に崩れ落ちる。プレイヤーがリタイヤしたことにより、フィールドに残り続けていたドリケラトプスの姿も最後にひとつ不服そうな鳴き声を上げつつ消えていった。

「そんな、剣山君!」
「おーっと、待ちなよ」

 意識を失い倒れた相棒に慌てて駆け寄ろうとした翔を、鎧田が制止する。

「まだデュエルは終わってねえ、俺かお前のどちらかが倒れるまで続く。それぐらいわかってるよな?」
「う……」

 その表情と声の調子から、せめて剣山を布団に寝かせるほどのひますら与えてくれないことを悟る。仕方なく、翔は再び鎧田に向かい合った。
 昔の翔だったら、下手をするとこの時点でプレッシャーに耐えかねてサレンダーしていただろう。だが、この戦場に立っているのはアカデミア入学前の、自分に自信が持てない弱虫だった癖にすぐ調子に乗る悪癖を持ったころの彼ではない。確実にデュエリストとして成長しつつある戦士、丸藤翔なのだ。だから、彼はもう目の前の相手を必要以上に恐れない。自分のデッキを、そして何より自分自身を信じて戦い抜く強さを知っている。

「まずは、あの恐竜野郎の強欲な贈り物の処理があったな。さあ、カードを2枚引きな!それが終わったら俺はメイン2に装備魔法、レアゴールド・アーマーをカリキュレーターに発動。これでカリキュレーター以外のモンスターに相手は攻撃ができなくなり、カードを伏せてターンエンドするぜ」
「勝つまで通してくれないなら、このターンで終わらせるまでだ!強欲な贈り物のカードをドローして……僕のターン、ドロー!よし、これなら……リバースカ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ