ターン34 光の結社とアカデミアー3F−
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手ターンで数えて3ターンの間場に残り、そしてこのカードがある限り俺はレベル5以上の恐竜さんをリリースなしで召喚できるドン!」
「何!?」
「さあ吠えるドン、レベル8!究極恐獣!」
体中に生えた棘のような鱗は、より敵の体を切り裂き深く傷つけるために。大きく鋭い鉤爪は、たとえ鉄板ほど分厚い装甲を持つ敵でさえも一瞬で引き裂きその中の肉体に致命的なダメージを与えるために。太い足は自身の大きな体を支えると同時に、自身から逃げようとする臆病者を捕らえるために。体中の全ての箇所が目の前の敵すべてを殲滅するためだけに異常な進化を遂げた、戦闘特化型の恐竜の進化の頂点ともいえる姿である。
究極恐獣 攻3000 恐竜族→アンデット族
「バトル!究極恐獣は俺のどのモンスターよりも先に、必ず全ての相手モンスターに攻撃しなければならないドン。だけどこのデメリットも、恐竜さんのパワーの前ではメリットザウルス。アブソリュート・バイト!縁起の悪い鳥どもを一網打尽だドン!」
恐獣が一声吠え、その尾でブラストを叩き伏せながらシロッコの腐れ肉をためらいなく自らの骨がむき出しになった大顎で噛み砕き、余った両腕でエルフェンの翼を力任せに引き裂く。ただの一瞬で、3体の鴉天狗は腐った肉塊とボロボロの羽の塊に変化していた。
究極恐獣 攻3000→BF−黒槍のブラスト 守800(破壊)
究極恐獣 攻3000→BF−暁のシロッコ 守900(破壊)
究極恐獣 攻3000→BF−漆黒のエルフェン 守1200(破壊)
「俺のアンデットフェザー軍団が……だがな、恐竜野郎。このデュエルは1対2の変則デュエルじゃねえ、ルール的にはただのバトルロイヤルルールだ。つまりだ、次にお前ご自慢の恐竜は必ず味方のメガネ野郎のモンスターを攻撃しなけりゃならないのさ!」
「し、しまったドン!」
もはや持ち主の剣山ですら止められないほどの破壊衝動を腐りきってまともな思考のできなくなった脳に秘め、恐獣は次なる標的を自分の隣にある伏せモンスターに定める。その突撃を前に、呆然と立ち尽くす翔。
剣山にとっては体の一部でもあり、彼にとっては一番大切である恐竜。口の端から泡とも腐れ汁ともつかない液体をまき散らしながら暴走の歩みを続ける恐獣を見て、剣山はもう一度その向こう側にいる翔を見る。ほんの一瞬ためらった後、彼はついに覚悟を決めた。
「……恐竜さん、ごめんなさいだドン!速攻魔法、ハーフ・シャットを発ドン!究極恐獣の攻撃力を半分にする代わりに、このターン戦闘で破壊されなくなるザウルス!」
急に全身の力が抜けた恐獣が、それでも本能のままにむなしい突撃を繰り返す。腐っても鋼鉄製であるロイドモンスターの車体はその攻撃を受けてもびくともせずに、自分の
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