暁 〜小説投稿サイト〜
ランス 〜another story〜
第3章 リーザス陥落
第52話 鍵はチューリップ3号?
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えているのは筒抜けだから、勿論マリアも判った。志津香とかなみは実にわかりやすいと思っているからだ。

「ふふ、かなみさんも頑張ってね」
「ひゃいっ!?」
「……はぁ、リーザスを取り戻す為にも頑張らないとな?」

 ユーリはユーリで、勿論判ってない。複雑なのだが、かなみは、ランスの事よりもこっちの事が先に慣れてきた様だ。

「む? おい、何の話をしておるのだ?」
「あ、ランス。どこにいってたの?」
「ふん。ここには可愛い女の子が沢山いるのだがな、どいつもこいつもマリアのよーな、機械馬鹿。作業を止める事も全くせずに聞き流されてしまったのだ」

 ランスは、ちょっぴり不機嫌気味になっていた。昨晩、相当ヤってるはずなのに……、ある意味ヤってるからこそ、このくらいで済んでいるのかもしれない。

「機械馬鹿とはなによっ! でも、皆本当に熱心で助かってるのは事実なの。この具合じゃ、完成も間近だわ」
「チューリップ3号とやらか?」
「私、紫でピンクの品種改良をされたチューリップを想像しちゃいました」
「馬鹿な事を言うな、シィル。場違いにも程があるだろ、大人しくしてろ!」

 乙女な彼女から出る台詞だから、大目に見ればいいものの……ランスはいつも通り、シィルを一蹴していた。

「そうだな。元々来た目的とはずれてるが……、その兵器の具体的な性能は一応聞いておきたい。今は戦争中だから、兵力はある方が良いからな」
「ふふふ、でしょ? でしょ?? 聞きたいでしょ??」
「馬鹿者、さっさと話せ」
「へへへー、すごいんだから。この子はストーン・ガーディアンより強固で、更にファイヤードラゴンより破壊力がある無敵の戦車なのっ」
「せんしゃ?」
「聞いた事がない単語ね……」

 マリアの専門用語が判らない面々だ。大体の想像はつくが。

「ん〜、そうね。わかりやすく言うと、動く要塞。乗り物ってうしが引いているけど、機械仕掛けの動力だから、機動性に無良は無いし、火力もさっき言ったとおり!これが出来たらヘルマン軍なんか、簡単に蹴散らしてやるんだから」

 対人兵器としては、圧倒的な力を秘めていると言う事は大体理解できた。それに、後ろで製造中のその兵器を見たら大体判る。

 あれが動いて、更にドラゴン級の破壊力なら……、厄災に匹敵しかねない。

「ん。だが、その攻撃力なんだが、何でドラゴンと同等だと判る? ストーンガーディアンはまだ良いが、ドラゴンなんて、検証できるのか?」
「ま、まぁまぁ、細かいところは置いといてよ。兎に角凄いのっ!」
「それは、誇張表現と言うヤツではないか、本番でポカミスしたら、お仕置きだからな?」
「もうっ! ランスまで茶々いれないでよっ! 絶対に大丈夫だからっ!」
「オレは茶々をいれたつもりじゃない
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