第3章 リーザス陥落
第52話 鍵はチューリップ3号?
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きたのが香澄だった。兵器の秘密を握っている身とすれば確かにそう思うのも無理はないだろう。
「良いのよ。ランス達は皆仲間なんだから。知ってるでしょう?」
「まぁ、そうですが……」
何処から情報が漏れるか判らない状況なのは間違いない。用心しておくことに越したことはないと思うのは当然だろう。
「秘密兵器なら、一応最低限は秘密にしておいた方が良いだろう? マリアだったら、ちょっと興味持ったヤツがいたら、直ぐに講義しそうだ。敵味方問わずに」
「ちょっとっ!! 幾らなんでもそんな事、ないわよっ!」
ユーリの物言い、それに抗議をするマリアだった。だが、あまり信じられないのは仕方がない。あの事件の件で敵だった+初対面の相手に堂々とその兵器についてを講義をしていたのだから。
とまあ、それは置いといて、マリアはランスが他の方へと行っている(女の子を物色中)している所を確認すると、ユーリに耳打ちをする。
「ね? ね? それより、志津香とはどうだったの?? あのコの内容ってなんだったの?? 楽しめた??」
肘で脇の部分をつんつんと突きながら、小声そう聞くマリア。随分と楽しそうだ。……兵器の話をしている所と同じくらいには。
「はぁ……気になるなら、志津香本人に聞いたらどうだ?」
「馬鹿ね〜〜、あのコが 言う訳ないじゃないっ」
「そうか。なら、オレも黙秘する」
「ぶー、いけずなんだから……」
ユーリはため息を吐いているが……、何処かほんのりと赤めなのが判るマリア。一瞬だったから、審議は定かではないが……、少なくとも、恥ずかしい事があったのは 確かだとも思える。
「(えへへ〜。良かったね〜、志津香?)」
まだ姿を見せぬ親友を思い浮かべてマリアはそう言っていた。でも、その想像上の自分でも抓られているのがわかったのは、置いとくとする。
「そういえば、そっちのコとは直接的な面識はなかったな。オレの名はユーリだ。色々と頼りにしている」
「あ、はい。私はマリアさんの助手の香澄です。頑張りますっ。よろしくお願いします」
香澄はすっと頭を下げた。それを見たマリアは笑いながら。
「ちょっと〜、ユーリさん? 香澄にまで手を出さないでよ?」
「誰が出すか、と言うか、『まで』とはなんだ、『まで』とは。そもそも誰にも出した怯えがない」
「えー、でも〜、あの6人には出したんじゃないの〜?」
「……ロゼと同調して、あんな大袈裟な装置まで作ったヤツの言う台詞か?」
「あはは……、そう言われればそうだけどね?」
マリアはそう言われて笑っていた。後ろでいたかなみも何処か上の空だったが……。
「(そ、そうよね……私以外にもユーリさんと……///なにしたんだろう……??)」
そんな事を考
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