第3章 リーザス陥落
第52話 鍵はチューリップ3号?
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になら情報も入ってそうだ」
……数時間前までは、遊んでいた筈だが、あれから時間も経っている。総司令である彼女であれば入っていても可笑しくないだろう。
「そうですね、その間にあのリス、ウーさんが戻ってきてくれれば」
「望みは薄いって思うけど……、今はそれしかないわね……」
かなみもシィルの言葉に頷いた。
確かに、転生の壺は 何処にあるかも分からず、それもAL教でバランスブレイカーに登録されている様なアイテムだ。……他の者に取られている可能性だって捨てきれないだろう。そうなれば、どれだけ時間がかかるのか想像すら出来ない。最悪ずっと戻ってこないと言う可能性だってある。
……悪い方向に考えてもよくないと言う事で、一行はマリアのいる工場へと向かっていった。
〜ラジールの町・兵器工場〜
工場に近づいている、と言う事はよく判った。何故なら凄まじい騒音が響き渡っているからだ。そして、周囲がまるで地震が起きているかの様に揺れている様に感じる。
「なんなのだ? これは。まるで、ゴールデンハニーがタップダンスを踊っているようじゃないか」
「……実に的確な表現だな。納得せざるを得ない」
「がはは、超英雄であるオレ様ならば、当然なのだ」
何が当然なのか、別表現したら、何が英雄なのかは、判らないけど……とりあえず突っ込まずに工場へと入っていった。中は更に一段階増してうるさい。
「頭……がんがんです」
「耳痛いわ……」
シィルとかなみは、思わず耳をふさいだ。
ここは耳栓着用の注意書きをしたほうが良さそうだ。あのローラのボイスで 耳栓も壊れてしまって、もうストックが無い。……一体どれだけの声なんだ? と言うツッコミはスルーの方向で。
丁度、その時。
「あ、皆っ!」
作業をしていたマリアが4人に気づいてこちらへと向かってきた。
「なーに? 私のチューリップの事を聞きたくて、来たの?」
「違うわ馬鹿。遊びに来ただけなのだ」
「それも違うだろ、情報だ情報」
ユーリはやれやれとしながらそう話す。だが、マリアはお構いなしに続ける。
「そ、そんな事言わずに! これは究極の秘密兵器でね、名前を……」
「チューリップ3号だろ? 判ってるって、あの時だって言っただろうに。説明はいいぞ? 長くなる」
「ぶーー!」
マリアは頬を膨らませていた。
こんな仕草を見せられたらやっぱり、まだまだ子供だって思えてしまうのも無理ないだろう。……次に、マリアも人の顔の事言ったら、割と本気チョップをしてやろうと思ったユーリだった。
「マリアさん。チューリップ3号の事は極秘なので、あまり濫りに話さない方が良いって思いますよ?」
そこに入って
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