第3章 リーザス陥落
第52話 鍵はチューリップ3号?
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ンスに襲われちゃう心配の方が……特にトマトさんが……)」
かなみはそう思っていたのだった。
一応ライバルな彼女だけど、望まない行為は見たくないのだから。ユーリは、この時はモンスターにやられる可能性。別の事の危険性を考えていた様だが、一応ランスに幻覚をかけた本人だから気にはしているようだった。
そして、2人が出て行ったその後。
「あっ……志津香に声かけてるんだったわ〜。言うの忘れてたわね〜」
わざとらしく、テへっ! ペロっ! と頭を掻きながら笑うマリアだった。
「わざとらしいですよ……マリアさん」
そして横で見ていた香澄は、正直にそう突っ込むのだった
〜ラジールの町・入口〜
とりあえず、必要な物資を一通り整えた所で、ユーリ達は町の入口へと来ていた。烈火鉱山は、アイスの町の北側に位置する場所。地図で一通り確認をしていた所で。
「っ!! ゆ、ゆー!?」
突如、声が聞こえてきた。振り向くとそこに立っていたのは……。
「ああ、志津香か。……ん? ひょっとして、志津香もミリ達の手伝いに?」
そう、魔想志津香その人だった。
あの部屋からはちゃ〜んと出てきていたのだ。何度も何度も、自分に言い聞かせ、ポーカーフェイスを装っていた彼女だったが……、突然の不意打ちのようにユーリに出くわしてしまった為、トレーニング?がちょっと無駄になってしまったようだ。
だが……
「え、ええ。そうよ。話によればランス達も向かったって聞いたから。アイツじゃ心配だしね。……それでユーリも?」
「そうだ。チューリップが要だと言うのも聞いたし、レッドの町の状況も」
「ふ、ふーん。なら一緒に行かない?正直人手不足だと思ってたし」
「ああ、そのつもりだよ。行き先が同じだと聞いてからな」
ユーリはそう言うと笑った。
志津香は、予想が的中した事への憤怒が一瞬湧き出ていたが……、そのおかげもあって、気持ちも収まっていたようだ。
「志津香、よろしくね?」
「ええ、かなみも」
志津香とかなみは互いに握手を交わしていた。
「さてと……、先ずはカーマの町……それでアイスか。道中にモンスターと出くわしたら小一時間はかかりそうだな」
ユーリは町の外を見ながらそうつぶやく。その間の2人はというと……。
「……かなみは、何したの? ユーリと」
「う、うぇっ!? ///な、ナニって……」
あの時の話で盛り上がって?いた。一方的に圧力をかけているのは志津香の方だと思えるが……。
「し、志津香こそ……ユーリさんと何が当たったの??? そ、それと実行も出来たの??」
「っ……」
当然だが、かなみも一応は負けてない。
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