暁 〜小説投稿サイト〜
KZM 詩&短編集
Honeyworks×SAO二次
アイのシナリオfeat.雷斗 紗奈 輝流
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はいいけど道に迷ってさ……やっとの思いで着いた先は見たことのない湖だったんだよ。そこに、何がいたと思う?」

「……なんだろう?」

「そこにはな、何故かでっかい蟹がいてさ……追っかけられたんで薬味取るのも忘れて逃げちゃったよ」

「うわぁ……大変だったね。で、結局薬味はどうしたの?」

「また取りに行ったよ」

「タフだね、ライト君」

「まぁ、それが取り柄みたいなもんだからな」

もっと話したいこともあるけど、コンパクトにまとめないとあっという間に過ぎてしまう。

「ふふ……」


楽しい会話に花が咲いた。しかし、その花は直ぐに散ることになる。

コンコン

サナのいる部屋の扉越しに聞こえるノック。

「サナお嬢様、私です。シャイナです」

「…………」

やべぇ、あいつ来た……

「……」

そして、サナの顔が曇る。

「どうした……サナ?」

「いや、何でもない……」

そして、再びシャイナがノックする。

「お嬢様、誰かいらっしゃるのですか?」

「…………いいえ、独り言です」

サナが悲しそうな顔で言う。サナは……いったいどんな生活をしているのだろう。

「サナ……俺、帰るわ」

「うん、またね」

俺はちょっぴり嘘をついた。帰らずに、サナとシャイナを少し見てみることにした。






◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆






一度帰る素振りを見せるために木から降りたあと、俺は再び木の上に登って窓越しにサナとシャイナを見た。もちろん、こっそりとだ。

「どんなんだろう…………」

サナとシャイナが立って会話している。


「……独り言で何を話していたんですか?」

シャイナが優しそうな声で話しかける。

「何でもありません」

「もう一度聞きますよ、部屋で何を誰と話していたんですか?」

「…………」

「答えてください」

サナが少し泣きそうな顔になる。

「……答えないのですか? 私は知ってるんですけどね」

「……!?」

「あのライトとか言う少年がこっそりと来たんでしょう? 平民風情が来やがって……」

「彼を悪く言わないで……!」

サナ……そのセリフは……! それを今言うと……!

「そうですか……やはりさっき会話していたのは彼ですか」

「ええ、そうよ。それが何か?」

バシッ!

「!?」

シャイナの平手打ちがサナを襲い、サナは倒れた。

「痛い……!」

サナが痛みで泣き出した。女の子に手をあげるなんて……!

「あいつとは会うなと言っただろう!」

……これが本性か……! あいつ!!

俺の心は怒りに燃え
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