暁 〜小説投稿サイト〜
KZM 詩&短編集
Honeyworks×SAO二次
アイのシナリオfeat.雷斗 紗奈 輝流
[1/8]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
ライトside

いつも通り、俺はサナの家に行くために道を歩いていた。

「今日もサナはいるかなぁ……」

サナはつい最近、親を亡くして使用人と一緒に住んでいる。だから、俺はサナが気持ちを整理出来るように少しの間会わないでいた。


曲がり角を曲がってサナの住むちょっとした豪邸が見えた。しかし、今日はその門の前にサナと……見知らぬ男が。

俺は近づいて木陰から会話を盗み聞きすることにした。


「あなたがサナお嬢様ですか……お会い出来て光栄です」

「は、はぁ……」

「私はシャイナ……と申します。今後はこの家に住み、婚約者として過ごさせてもらいます」

な、なんだって……!? サナの……婚約者!?

「は、はい。よろしくお願いします」

「はい、こちらこそよろしくお願いします」

シャイナと呼ばれる男がサナに何かこっそり話した。それを聞いたサナは家の中へと入っていった。


俺は木陰で呆然としていた。サナに婚約者が出来たことに俺はどうしても納得出来なかった。



「人の会話を盗み聞きするとはいい度胸だな」

「!?」

横を見ると、シャイナが俺を見下ろしていた。

「お前……何者だ?」

「ライト……サナとは友達だよ」

「そうか……平民風情がサナお嬢様に近づくなど私は許さない。ここには二度と近づくな。もし近づけばお前の命はないと思え」

「くっ……」

「分かったら早くサナお嬢様の家の前から立ち去れ」

力のない俺には、その男の言葉を聞き入れるしかなかった。






◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆






シャイナがサナの家に住みはじめてからだいたい2ヶ月が立った。俺はどうしても素直に言葉を聞き入れられず、時々こっそりとサナの家に行っていた。

今日も、木を登ってサナの家の2階、サナの部屋の窓まで来ていた。

コンコン

窓を軽く叩く。


ガチャ


「ライト君?」

「そう、俺だよ」

「今日も来てくれたのね……!」

「まぁな。ホントは毎日会いたいけど、さすがに毎日会うとバレるからな」

「ごめんね……なかなか話せなくて……」

「いいんだ……俺はサナが幸せならそれでいいんだ」

「そう…………」

一瞬だけ、サナが悲しそうな表情を見せた。が、すぐに表情を戻す。

「ねぇ、今日はどんな話をしてくれるの?」

「そうだなぁ……今日は森に行ったときの話をしようかな」

「じゃあ、どーぞ!」

「うん。確か3日前だったかな……一人で森に行ったんだよ。料理に使う薬味がちょうどなくてさ、店にもなくて困ったから自分で取りに行ったんだ。
で、森に行った
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ