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転生とらぶる
Fate/stay night
1100話
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けてきた時には鋭い視線が俺を貫いていた。

「アークエネミー、答えて。何であんたがこれを持ってるの?」
「見覚えがあるのか!?」

 凛の言葉に、思わずといった様子で尋ねる。
 だが、凛はその問い掛けに答えないまま、じっと俺の方へと視線を向けていた。

「いいから、答えて。何でこれをあんたが持っているのかを」

 意地でも自分の質問に先に答えろって訳か。
 この様子を見る限りだと、あのネックレスは凛にとって何か重大な意味があるのだろう。
 それは即ち、記憶を失う前の俺と凛が何か繋がり、あるいは関係があった事を示している。
 とは言っても、こうして見る限りでは凛が俺の事を知っている様子はない。

「何度も繰り返して言うが、俺は凛が儀式を失敗したせいで記憶を失っている。その辺を詳しく知りたいのなら、もう少し儀式を丁寧にやるべきだったな」
「ぐっ、そ、それは……」

 言葉に詰まる凛に向け、次は俺の番だと口を開く。

「さて、次は俺の質問だ。そのネックレスに見覚えがあると思っていいんだな? 答えてくれ。俺の記憶の正体に迫る代物かもしれないんだ。それは、聖杯戦争を戦う上で凛にとっても重要な出来事だろう?」
「……父さんの形見よ」

 ボソリ、と呟く凛の声。

「それも、ただの形見じゃないわ。限界まで魔力を込めてある、この聖杯戦争を戦い抜く上で切り札とも言える礼装の1つ」
「つまり、俺は遠坂の血筋に連なる者だと?」
「そんな訳ないでしょ。あんたみたいなのが身内にいたら、私が知らない筈ないわよ」
「じゃあ、何でこれを俺が持っていたんだ?」
「分からない。分からないけど……多分、このネックレスが触媒の役目を果たしてあんたを召喚したんでしょうね」

 しみじみと呟く凛。
 俺というサーヴァントを召喚したのは、良かったのか、悪かったのか。
 自分で言うのも何だけど、戦闘力は確かに桁違いと言ってもいいが正体不明。霊体化も出来ず、アークエネミーとかいう物騒なクラス。
 色々な意味で怪しげでしかない。
 だが、凛はそんな俺に向かって何を言ってるのかと呆れたような視線を向ける。

「あのね、あんたが色んな意味で得体のしれない奴ってのは、もう分かってるわ。けど、あんたみたいに能力の高いサーヴァント、わざわざ手放す必要もないでしょ。……それに、黄金律のスキルがあれば多少なりとも金銭的な問題が解決するかもしれないし」

 最後にボソリと呟いた凛だったが、しっかりと聞こえているぞ。
 俺は招き猫か何かか?
 ともあれ、得体の知れない俺を相手にこうも言うんだから……中々肝が据わったマスターだ。

「とにかく、これからよろしく頼む……って事でいいんだよな?」
「そりゃあそうでしょ。あんた程得体が知れないけど、
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