Fate/stay night
1100話
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知りたいから、思い出して頂戴。それとも、令呪でも使う?」
チラリと、右腕の甲にある令呪を見せてくる凛。
だが、俺はそれを検討して首を横に振る。
「止めておいた方がいい。令呪は3回だけのサーヴァントに対する絶対命令権だ。確かに可能性はあるが、俺が記憶を失ったのがサーヴァントとしてここに現れる前に原因がある以上、令呪を使っても回復出来ない可能性もある。それに……」
チラリ、と凛の身体を見る。
服の上からではよく分からないが、健康的な足を見ただけでもそれなり以上に鍛えられているのがよく分かった。
それが分かったのだろう。ミニスカートから覗く足を隠そうとする凛。
薄らと頬を赤く染めている凛に向かって言葉を続ける。
「これまでの短い時間凛と接してきたけど、その性格は大体予想出来る。聖杯戦争では俺に戦いを任せて凛はこの屋敷で指示をしている……なんて真似をする気はないんだろ?」
「ふっ、ふん。よく分かってるじゃない。当然でしょ。私を誰だと思っているの? 物事は常に優雅に運ぶのを心情としている遠坂凛よ」
一瞬前の照れた表情はどこへやら。黒く艶のある髪を掻き上げながら自信満々の笑みを浮かべる凛。
『あたしを誰だと思ってるの? あたしは○○○○、○○○○・○○○よ!』
一瞬、ストロベリーブロンドとでも表現すべき髪をした人物が脳裏を過ぎるが、それが誰なのかは分からない。
顔には靄が掛かっているように分からないが、間違いなく俺と何か関わりがあるだろう人物。
……分からない。
俺にとって大事な相手であるというのは既に分かっているのだが、それでも相手の詳細を思い出す事が出来ない。
「ちょっと、アークエネミー。どうしたのよ?」
凛の声に、我に返って首を横に振る。
「ああ、いや、悪い。ちょっと何かを思い出せそうな、思い出せなさそうな……そんな感じだっただけだ。で、何の話だったか……ああ、そうそう。とにかくだ。凛も戦いに参加する以上、いつどんな危険があるのか分からない。いざという時の為に令呪は出来るだけとっておいた方がいい」
「……まぁ、アークエネミーがそう言うんなら、それでもいいけど……」
若干不満そうにしつつも、凛としても令呪を使わなくて済んで多少はほっとしているんだろう。
凛は改めて深呼吸をしてから、再び口を開く。
「それで……これが最後よ。あんたのステータスにあった宝具EX。つまりそれは、とんでもない、それこそあんたの切り札とも言うべき存在の筈。……それは、何?」
嘘は許さないと言いたげな視線を向けてくる凛だったが、俺も別にそれを隠すつもりはない。ただ……
「全くの不明だ」
そう真実を告げる。
その言葉に、ピクリと頬を引き攣らせる凛。
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