暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第3話 学園の日常、聖女アーシア登場!
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らぬ土地に飛ばされて困っていたんだな。


「いいぞ、教会まで案内するよ」
「本当ですか!ありがとうございます、えっと…」
「兵藤一誠だ、イッセーと呼んでくれ。」
「私はアーシア・アルジェントと言います、アーシアと呼んでください」


 こうして俺は奇妙な縁でアーシアを教会まで連れて行く事になった。



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 アーシアを連れて教会まで向かう途中で公園の前を横切る。


「うわぁぁぁん!」
「よしくん、大丈夫?」


 公園から子供の泣き声が聞こえてくる、どうやら転んで足をケガしたみたいだ、痛そうだな…


 ダッ


 俺がそんな事を考えているとアーシアは泣いている子供の側まで駆け寄っていく。


「大丈夫?男の子ならこのぐらいのケガで泣いてはダメですよ」


 アーシアはニッコリと微笑み子供の頭を撫でる、そしておもむろに子供がケガをした膝に手のひらを当てる。


 ポワッ…


「何だあれは……」


 アーシアの手のひらから淡い緑色の光が発せられ子供の膝を照らしていく、すると子供のケガがみるみると治っていく、あれはまさか…


『あれは回復系の神器だな、それもかなり強力なものだ』


 俺の中にいるドライグがそう語りかけてくる。


 −−−神器……特定の人間に宿る、規格外の力。彼女もそれを持っているのか…?


「はい、これで大丈夫ですよ」


 子供のケガはあっという間に治っていた、子供とその母親は驚いた表情をしている、まあ非現実的な事が目の前で起きたんだ、無理はないな。


 母親はアーシアを化け物を見るかのような目で見ると子供を連れてそそくさと去っていった。


「ありがとう、お姉ちゃん!」


 子供はアーシアに感謝を言って去っていく。


「アーシア、それは…」
「これですか?これは治癒の力…神様が授けてくれた素敵な力なんですよ」


 微笑むアーシア、だがその表情は何処か寂しそうなものだった。
 

 ドライグから聞いた事があるが神器の所有者は大体が悲惨な目に合うそうだ。まあ無理もないな、人間は自分の理解を超えた現象や力を受けいられない生物だ、大抵はさっきの子供の母親みたいに化け物を見るような目で見て怯えてしまう。


(…アーシアにもあるんだろうか…そういった事情が…)


 俺は寂しそうに微笑む彼女に何も言ってやれなかった。



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 そうこうしている内に目的の教会までたどり着いた。だがやっぱりボロイな、本当に人がいるのか?遠目で見ると明かりが
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