009話
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啖呵じゃぞ家来その2、じゃが声と体が震え取るぞ。シャッキリせんか!」
「お、おいらこの前まで畑で野菜作ってたんすよ……?でもやるっす!!」
「自分もやったるで、クロスガードなんておらんでええわい。自分がおるからのぉ」
それぞれがチェスの駒打倒への言葉を口に出し士気を高めていく。これから戦争だというのに元気だとジークは感じる、これから始まる殺し合い。だがもう自分は恐れない、前に進み平和を脅かす絶対悪を滅ぼす為に剣を取る。
「雰囲気的に降りられないって感じ……?」
「ドロシー、嫌なら降りてもいいぞ。私が君の分まで戦う」
「ジーくんが出るなら出るよ、傍にいるって約束でしょ?」
「……ああ、そうだな」
「おぉおし!!メル、ウォーゲームに向けて出陣だぁああああ!!!」
「「「「「おおおおおおっ!!!!!」」」」」
―――二日後
「ってこれ間に合ったかぁああ!!?!」
「ったくギンタとジャックが寝過ごすから走る羽目になっとるじゃワイ!!」
「走るってバッボ走ってねぇだろ!?ジークが抱えてるだけじゃねぇか!!」
間もなくレギンレイヴに到着しようという時に盛大に寝過ごしたメル、現在は大急ぎでレギンレイヴ城へと入った。ナナシが以前この城にやって来た事が幸いしアンダータでやってくる事ができた。寂れた城に集っている戦士達、それは6年前にチェスの駒と戦ったクロスガードの面々。
「にしてもナナシ、お前本当に色んな所に行くな」
「まぁ盗賊やからな、お宝の匂いのする所へは何処へでも行くもんや」
「ぁぁああああ!!!」
ナナシと会話していたジークだが突然大声を上げるジャックにそちらを振り向くと、一人の少年に向かって恨みを込めたような声を張り上げていた。
「よおアルヴィス!久しぶりぃ!」
「あ、ああ」
「知り合いかギンタ」
「ああ、アルヴィスって言うんだ!こっちはジーク、俺の友達だ!」
「ジークだ」
挨拶をするジークだが少年はジークから溢れ出ている魔力に驚きを隠せていなかった。強さだけではなく魔力の澄み切った純度、凄腕のARM使いでなければ出せないレベルの物だからだ。そしてジークという名、チェスの駒が名指しにしてきた唯一の人物。
「ア、アルヴィスだ」
「宜しく頼む」
この後、ウォーゲームに参加する為の試験が行われたがアルヴィスを含めたメルのメンバー全員が試験を突破しウォーゲーム参加を決めた。そしてゲーム開始は翌日、今日は生き残れた幸運を噛み締め休めという言葉をチェスから貰い、メルは城で休む事になった。
「おおおおおっ身体が疼いてしょうがねぇぞおおお!!」
「まあまあギンタ今は休んどき、いざって時に動けへんって事になったら大変やで?」
「その通りだよギンタ、ストレッチ程度
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