009話
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ギャラ、リー……?」
頬をかくジーク、その後ろを見てみると其処には木の影に隠れながらこちらをニヤニヤしながら見つめているギンタ、スノウ、ジャック、バッボ、ナナシ、エドの姿があった。今までの行為や言葉が聞かれていたと解ると頭から蒸気が出るようなボン!という音を立てながらドロシーは顔を真っ赤にしながら箒を握り締める。
「あ、あ、ああああ、アンタ達ねぇええええええええええええええ!!!!!!????」
「し、しもうたバレたでギンタ!?」
「ヤ、ヤバいっすドロシー姐さんすげえ怒ってるっすよ!?」
「に、逃げるか!?」
「だ、駄目じゃ間に合わん!?」
「ひ、姫様急いでお逃げをってあれぇ!?姫様何処へ!?」
「全員ぶっ飛んで反省しやがれええええええええええ!!!!!!!」
怒り心頭のドロシーは箒に全力の魔力を纏わせて今か今かとそれを振るおうとしていた。まあそれも相応の罰だと思っていたジークだが頭上の月を見上げた時それを改めた。
「待てドロシー!月が可笑しい!!」
「次が可笑しいってどういう事!?」
「次じゃない月だ!!」
月を指差す、一同はその先を凝視するがそこにあったのは鏡のように変化している月の姿だった。異様な光景はまだ続く、月の中心から影のようなものが伸びそれは人の形となって映し出された。鋭くも異様な殺気と魔力に満ちた男の姿に。
『メルヘヴン全土に存在する我ら"チェスの駒"に敵意を示す全ての者共に通達する。再びウォーゲームを始めようではないか!!』
ウォーゲーム、6年前にも行われたというチェスとの代理戦争。それを再びを行いこの世界をそのものを手に入れようというのか、そしてエドが矢張りと言った辺り6年前と全く同じ手口なのだろう。
『場所はメルヘヴン中央西部に位置するレギンレイヴ城、既に我らの手に落ちたこの城に我らと戦いを望む者は集え。6年前の恨み、我らは忘れてはいない!一人として集まらぬ時はメルヘヴンを焦土と化す!!一人でも多く、我らを楽しませてくれる人間の参加を期待する、特にだ!』
瞳をギラリと輝かせて頭上から見下ろす男はまるで自分達を見ているかのように視線を鋭くさせた。
『ファントムのARMでありながら我らチェスの駒を裏切ったバッボ、それを持つ少年。そして……ジークという青年!』
ギンタとバッボだけではなく名指しされたジーク、この世界でも異質な存在ある自分に興味を占めているに違いない。
『開戦は明後日、正午。待っているぞ』
そう告げると消えていく男。だがこれは大変な事態になってきた、遂に始まろうとしているチェスとの全面戦争が始まろうとしている。
「行こうギンタ、レギンレイヴ城へ!!」
「そ、そうっす!ヴェストリみたいな所をこれ以上増やさない為にも!!」
「いい
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ