009話
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るナナシに
「きゃはははは!!エド〜これおいし〜!!!今夜はとことん騒いじゃうぞぉ〜!」
「うおわぁああああ姫様ぁぁあああ!!?プ、ププラの実を飲んだのですね……」
「うん、きゃはははははは!!!」
「一度笑ったら1時間は笑い続けるププラの実……ああ、姫様ぁ……」
とある実のジュースを飲んで笑い続けるスノウを心配するような呆れるな目で見ているエド。そして
「んっなぁ〜にぃ〜ジーくん?」
「いや、何でもないよ」
「むぅ〜ん連れないな〜♪」
「お、お前酔ってるのか………?」
「酔ってないよ〜ムフフフフフフ♪」
「酔ってるだろこれぇえええええ!!?」
明らかに様子の可笑しいドロシーと色々と混沌としている。ジークは溜息を付きつつ彼女を抱き上げる。
「ちょっとドロシーの酔いを醒まさせてくる」
「ああいってらっしゃい」
一言言ってから村はずれの井戸がある場所に移動する、彼女を井戸の辺に座らせ自分もその隣に座る。
「ドロシー、そろそろその下手な演技を止めたらどうだ?」
「ありゃバレバレだった?」
「君の事は結構解る自信あるからね」
「もう嬉しいな♪」
軽くジークに抱きつきながら空を見上げるドロシー、綺麗な満月が広がっている。穏やか夜の中、静かに月を眺める、此方の世界では初めての経験かもしれない。
「月が綺麗だな……」
「そうだね……こんな気持ちで月を眺めるなんて何時振りかな」
「ドロシー、俺は何処までもお前に付き合うよ」
「ジーくん……?」
「君は俺を救ってくれた、その恩を返したいって訳じゃない。君の傍に居たい、そう思うだけだ」
心からそう思う、一度も心から恋などした事など無かったからどのような気持ちが恋心何で解らない。が今、彼女の傍に居るときに高鳴る鼓動に静まらない感情。これが人を好きになるって事なのだと思う。
「いいの……?私なんかと、一緒で………」
「あれだけアタックしてきておいて何を言うんだ君は。俺は君の事が好きだ、君は如何かな……?」
「ジーくん……」
真っ直ぐと見つめあうジークとドロシーの瞳、深く澄んだジークの瞳に思わず魅入りしまい顔を赤くするドロシーだが視線は不思議と外せなかった。
「私も……貴方の事が好き……」
「有難う、その言葉を聞きたかった」
「ジーくん………」
潤んだ瞳のままジークに惹きつけられて行くドロシー、不思議な魅力と彼への思いが自然と身体を近づけていき彼を求めている。荒くなっていく呼吸と高鳴りを続ける鼓動、瞳を閉じ彼の唇へと自分の唇を捧げようとした時、彼の指がそれを阻んだ」
「如何して、邪魔しちゃうの……?」
「出来れば私とてしたいさ、だが……こうもギャラリーがいては恥ずかしいのでね……」
「えっ
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