第十四話 見られたくないもの・聞かれたくないもの
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を起こしてケロっとした顔を見せる。
「あれか、ツンデレってやつか。全く……最近の子はめんどうだねぇ」
「だから違いますってば!」
「ほらほら、そんなに顔赤くしてたら説得力皆無だぞ〜」
「ほ、ほっといてくださいっ」
ふんっ、とそっぽを向くシリカに、リュウヤはかぁわいいねぇ、とケラケラ笑いながらからかう。
「とまぁ、冗談はここまでにして……。なにが聞きたかったの?」
「もういいですっ」
怒ったように言うシリカだが、言わない理由は二つある。
一つは、未だに火照りが引かない顔をリュウヤに見せたくないからだ。怒ったように言うのもカモフラージュ的要素が多分に含まれている。
もう一つは、先の質問より聞くことが憚られたからだ。
聞きたかったのは、ドランクエイプを一撃で屠ったり、この層でも余裕でいられる程強いのに、なぜあんなところにいたのか、ということ。
聞いてしまえば、自分がどう思っていても責めているような質問になりそうなのだ。彼を相手にそんなことはしたくなかった。
とはいえ、一つ目の理由が聞かなかった理由の九割を占めるのだが。
そんなシリカへ、リュウヤは苦笑とともに告げた。
「ま、その疑問についてはすぐに分かるさ」
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