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K's−戦姫に添う3人の戦士−
1期/ケイ編
K17 かないっこない“キミガスキ”
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ゃんは自分を保てる)
(――承知した。チャンネルをオフにしてくれ。フィーネに聴こえてしまう)
(ああ。無茶はするなよ。風鳴も雪音も女の子なんだから)
((な…っ!))

 これ以上は大変なことになりそうだったので、ケイは急いで念話のチャンネルを閉じた。

「上の段取りOKです。俺が護衛に付きます。露払いくらいはできると思いますけど」
「これほど頼もしい露払いもあるまい。俺も行こう」

 弦十郎が立ち上がった。緒川も、藤尭と友里も、弓美と創世と詩織も。






 未来は大人組の案内で地上に繋がる階まで上がった。エレベーターと非常階段の併用だったため、さすがの元陸上部である未来も足に疲労が蓄積していた。

 道を塞ぐ瓦礫は、ケイがプリズムレーザーから撃つ碧の中粒子ビームで弾き飛ばして砕いてくれた。

(もうすぐリディアンの正面口!)

 だが、そこは今まで通ったどんな道よりも、瓦礫がびっしり積み上がっていた。

「そんな……」
「大丈夫だ。何とかする」

 ケイは地面に座って体を固定し、バイザーをかけてレバーを握った。

「後ろから離れといてください。反動で吹っ飛んだ俺とぶつかったら大ケガしますよ」

 未来は弓美たちと共に素直に隅に退避した。

 だが、そうしない大人もいた。
 緒川と藤尭だ。
 彼らはケイの背に手を当て、反動を少しでも殺そうとしてくれていた。

「……すいません、緒川さんも藤尭さんも」
「少しでも力になれるのなら」
「司令に負けちゃいられないからね」

 緒川と藤尭に背中を押さえてもらいながら、足を突っ張り、飛ばされないよう固定する。

「バウンドしろ、プリズムレーザー!!」

 ケイのレバーを引いた。砲門から碧の中粒子ビームが発射された。ケイはバイザーに映る透視映像を頼りに、ビームの勢いが死なないよう、ブームを壁に幾度も跳弾させて障害になる瓦礫だけを砕いて行った。

 光が目に痛いほどに差し込んだ。出口が開けたのだ。

「急いで! デュランダルを響ちゃんが掴む前にッ!」

 ケイが先頭を行き、弦十郎たち大人組が先に進み、未来たちはその後を追って、ついに外へ出た。





 空を舞う戦姫たちに驚く暇も与えられない。親友の手には、かつて彼女を暴れさせたという不吉な大剣が握られている。

「正念場だッ! 踏ん張り所だろうがッ!」

 弦十郎の叫びに気づいてか、全身を黒く飲まれていた響の顔がこちらに向いた。

「強く自分を意識してくださいッ!」
「昨日までの自分をッ!」
「これからなりたい自分をッ!」

 そこで黒と白が拮抗している響に、両脇から翼とクリスが寄り添った。

「あなたのお節介をッ!」
「あ
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