第二百六十三話
[8]前話 [2]次話
第二百六十三話 予習復習を
赤音は魔法の実践での勉強に戻ってだ、これまでやってみた魔法を使ってみてだった。さらにだった。
これまでしていなかった魔法の使い方を本を読みながら勉強してだった。ジップとハリーに相談してみた。一緒に読んでいる二匹に。
「これどうかしら」
「あっ、その魔法ね」
「それをやってみるんだね」
「どうかしら」
二匹に尋ねるのだった。
「これは」
「そうね、それだったらね」
「いいんじゃないかな」
二匹はその本を読みつつ主に答えた。
「安全第一でね」
「やってみたらね」
「いいと思うわ」
「それなら」
「そうね、じゃあね」
赤音は二匹の言葉を聞いて頷いてだ、そしてだった。
本を閉じてだった、それまで座っていた家の縁側から庭に出てだった。
その魔法を使ってみた、だが。
今一つ上手に出来ないでだ、二匹に首を傾げさせてこう言った。
「ちょっとね」
「駄目って?」
「そう言うの」
「うん、難しいわ」
実際にやってみての言葉だ、サッカーボール程の大きさの光の球を一度に五個出して操るものである。
「五つあると」
「そうね、けれど」
「最初は絶対難しいから」
「だからね」
「これで諦めないで」
それで、というのだ。
「もう一回やってみたら?」
「この魔法をね」
「そうね、最初は難しくてもね」
それでもとだ、赤音も二匹に言われて言った。
「何回はしていたら」
「慣れたりコツが掴めるから」
「回数していこう」
「その魔法もね」
「そうしていこうよ」
「わかったわ、じゃあね」
それならとだ、赤音は。
もう一度その魔法をしてみた、するとだった。
さっきより少しだけ上手に出来た気がした、そのうえであらためてジップとハリーに言った。今も一緒にいる二匹に。
「ちょっと戻ってみるわ」
「戻る?」
「戻るっていうと」
「ちょっとね」
使い魔達に微笑んで言う、そして戻ったものを見せるのだった。
第二百六十三話 完
2015・8・19
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ