第二幕その四
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「それであるんだ」
「それで携帯もあるんですね」
ナターシャもそのお話を聞いて頷きます。
「そういうことですね」
「そうだよ、だからドロシーも持っているんだ」
「じゃあオズの国も皆携帯持ってるんですね」
ジョージはそれはドロシーだけではないと考えて言いました。
「それじゃあ」
「そうよ」
その通りとです、ドロシーはジョージに微笑んで答えました。
「オズの国の皆が持ってるわよ」
「やっぱりそうですか」
「ポリクロームもね」
「何かオズの国の携帯は」
ジョージはそのオズの国の携帯をよく見ました、するとそのデザインは。
「ドロシーさんのは緑でしかも可愛いデザインですね」
「ええ、エメラルドの都の携帯だから」
「それで、ですね」
「緑で」
「それでデザインも」
「私の趣味でね」
「そうした風になってるんですね」
可愛らしいものになっているというのです。
「オズの国の携帯ですね」
「それで都のね」
エメラルドの都の、というのです。
「そうなっているのよ」
「そうですか」
「ちなみに僕や木樵君も携帯を持っているけれどね」
かかしも言ってきました。
「黄色だよ」
「僕はブリキで造っていて黄色く塗っているんだ」
「ウィンキーだからね」
その色になるというのです。
「そうなっているんだ」
「そういうことですね、オズの国のそれぞれの色が出ますね」
携帯にもとです、ドロシーも応えました。
「やっぱり」
「そうなの、それで今から連絡するから」
ドロシーはジョージ達にあらためて言ってです。
すぐにメールを出しました、すると数分経ってです。
ドロシーはにこりと笑ってです、こう言いました。
「是非来てってね」
「メールがですね」
「帰ってきたんですね」
「ええ、今ね」
そうだとです、ドロシーは皆に笑顔で応えました。
「待ってるって言ってくれたわ」
「じゃあ今から飛行船を出してですね」
「皆で雲まで行くんですね」
「ポリクロームさんのところまで」
「そうしましょう、じゃあ早速ね」
ドロシーはもう席を立たんばかりになってうきうきとした感じで言うのでした。
「行きましょう」
「はい、それじゃあ」
「これから一緒にですね」
「ドロシーさんもですね」
「一緒にですね」
「行きたいけれどいいかしら」
ドロシーは五人にあらためて尋ねました。
「皆と一緒にね」
「はい、お願いします」
「ドロシーさんと一緒にお空の旅を楽しんで」
「そしてですね」
「ポリクロームさんのところにお邪魔して」
「あの人ともお話をするんですね」
「そうしましょう」
こう五人とお話してでした、そして。
皆はお話を終えてでした、王宮のお庭に出てです。
すぐに飛行
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