第二幕その二
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「これは」
「あっ、筋斗雲だね」
ジョージは神宝の雲に乗ってという言葉から気付きました。
「孫悟空が乗っている」
「そう、あれを使えばどうかな」
「確かに。あれなら楽にお空まで行けるね」
「そうだよ、いいと思うよ」
神宝はこうジョージに言いました。
「霊力を使って飛んでも」
「特に雲がいいね」
「そうだよね」
「あっ、雲を使って飛ぶ魔法だね」
モジャボロが神宝のお話に乗りました、この人は今日は王宮に来ていたのです。
「あれは面白い魔法だね」
「オズの国でもこの魔法使えますか」
「ええ、使えるわ」
こう答えたのはオズマです。
「私とグリンダがね」
「そうですか、じゃあ」
「ええ、それで行こうかしら」
オズマは雲に傾くのでした。
「私が筋斗雲を出すから」
「王女は中国の魔法も使えるんですね」
「だってアメリカには中国系の人もいるのよ」
オズマはこう神宝に答えました。
「だから私も使える様になったのよ」
「あっ、オズの国はアメリカが反映される」
アメリカ人のジョージも笑顔で気付きました。
「それでオズの国にも中国系の人がいて」
「中華街もあれば中華料理も食べられるでしょ」
「はい」
「それで私も中国の魔法、仙術が使えるのよ」
「それじゃあそれで行きますか?」
ジョージは筋斗雲で行く方法に傾きました。
「ポリクロームさんのおられる雲のお家に」
「そうね、それもいいけれど」
ここで言って来たのは鶏のビリーナでした、今ベッツイとトロットはキャプテン=ビル、そしてチクタクと一緒にカドリングのグリンダの宮殿に遊びに行っています。ムシノスケ教授は大学で論文を書いていていません。
「お空の冒険をすぐに終わらせるの?」
「筋斗雲だとすぐだから」
「まさに一瞬よね」
右の翼を上げてジョージにも言います。
「それこそ」
「うん、僕も西遊記は知ってるけれどね」
「あの雲はあっという間に動くから」
「だからね」
「そう、それでね」
それでというのです。
「雲までの旅は楽しまないのね」
「ううん、どうせなら」
「楽しんだらどうかしら」
こう言うのでした。
「ここはね」
「それじゃあやっぱり」
木樵がです、自分の隣の席にいるかかしにお話しました。
「ここはね」
「うん、飛行船ならね」
「安全に雲の場所まで行けて」
「しかもだよね」
「飛行船はゆっくりと進むから」
「空の旅も楽しめるね」
「そうだよ、疲れないし」
自分で飛ぶ場合と違ってです。
「いいと思うけれどどうかな」
「そうね」
オズマが最初にです、かかしの提案に頷きました。
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