番外 Vivid編
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構えた。
「一勝負、お願いします!」
「はいっ!」
アインハルトさんの全身から闘気があふれ出る。
どちらとも無く進み出て、互いのコブシを交える。
すごい!
アインハルトさんは本当にすごい!
彼女との戦いは、ヴィヴィオ達なんかとは違う!
ダンっ
互いのコブシをコブシで弾き、距離を取る。
「すごいです!アインハルトさん!あたし、ここまで本気になった事はありませんよ!」
「そうですか。リオさんも凄いですね。その強さ、どこで身につけたんですか?」
「えへへ〜。昔、助けて貰ったお兄ちゃん達に教えて貰ったんだ。あの人たちは本当に強いんだよ?」
「そうなんですか。私もいつかお会いしたいですね」
「……ごめん、もう居ないんだ」
もう、アオお兄ちゃん達に会うことは多分…
「…、ごめんなさい」
「いいの、別に死んじゃってるわけじゃないから」
「え?」
ただ二度と会えないだけで。
「それよりも、リオさん…私に対して手加減…してますよね?」
「え?」
「バレてないとお思いですか?私はこれでもいっぱしの格闘家です。相手の力量を見る目はあるつもりです。貴方はもっとなにか強い力を隠し持っている気がします」
「うーん。全力で相手をしているつもりだけど…そうだなぁ、今ここで使えない技術はいっぱい持ってますよ」
「使えない?」
さっきゴライアスに『硬』を使っちゃったけど、ノーカンで。
対人戦に『念』は威力がありすぎて命の危険が無い限りご法度だもの。
それと忍術。
あれは魔力での攻撃じゃないから、非殺傷なんて物はないしねぇ。
でも、一つくらいいいかな?
「そうですね、それじゃアインハルトさんに失礼かもしれないから、あたしの取っておきを一つだけ見せちゃいますね」
他の人には内緒ですよ?と釘を刺して私は一度目を閉じた。
『写輪眼』
「眼が…その眼は…あなた…もしかして」
アインハルトさんが動揺で体を硬直させている間にあたしはアインハルトさんとの距離を詰める。
「やっ!」
「くっ…」
突き出した右コブシ、それをガードしようとするアインハルトさんの体の動きを先読みしてそのガードをすり抜ける。
御神流 『貫』
そのコブシで吹き飛んでいくアインハルトさん。
アインハルトさんは素早く体制を制御し、構える。
「その眼、クラウスの記憶が知っています。…それは竜王の、竜王アイオリアの瞳」
アインハルトさんってイングヴァルドの記憶を持っているんだっけ?
だから、竜王本人も知っているのかもしれない。
「あたしは、たぶん…竜王の子孫だよ」
確証は無いけど、
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