番外 Vivid編
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「ゴライアスっ!」
あたしが駆け出すと、迎撃しようとゴライアスがコブシを振るう。
それをあたしは自分の右コブシをぶつけるように突き出した。
「え!?リオっ!あぶないから避けて!」
当然避けるか防御する物と思っていたコロナはあたしの行動に絶叫する。
あの質量のパンチをコブシで受け止めれば普通は複雑骨折ものだろう。
だけど…
右手に全てのオーラを集める。
『硬』だ。
「はっ!」
ドゴーン
「うそーーーーっ!」
あたしのコブシがゴライアスの腕を砕き、その勢いでコロナはゴライアス共々吹っ飛んでいった。
強化魔法じゃないけど、ゴライアス相手だったら大丈夫でしょ。
プチっ
あ…ゴライアスの下敷きになってる。
あたしは急いで近寄ってコロナの状況を確認する。
「きゅーーーーっ」
「バリアジャケットでダメージは無し、気絶で撃墜扱いだね」
どうやらゴライアスはコロナのデバイスであるブランゼルが分解したようで、多少の土砂に埋もれているだけのようだ。
さて、次行こうか!
その時、ルールーから作戦開始の合図が届く。
2on1で確実に相手を落とす作戦だった。
あたしは一気にフィールドを駆け抜けて相手陣地の奥底へ向かう。
目標はフルバックのキャロさんだ。
回復や支援魔法が得意な彼女を落とせばかなり戦局が優位になる。
キャロさんを補足するとその傍らに防御シールド魔法で守られたアインハルトさんを発見。
どうやら回復魔法でライフの回復中のようだ。
ふむり…ルールーさんがキャロさんの注意を引いていてくれるから…
あたしは気配を消してキャロさんの後ろに回りこむ。
「キャロさんっ!後ろですっ!」
「え?」
アインハルトさんがあたしを見つけたようだが、遅いよっ!
「木の葉旋風」
空中回し蹴り、からの…
「リオスペリャルっ!」
二撃、三撃と蹴り上げて、そのまま足で挟むように相手を掴み、腰の回転を利用して投げ飛ばした。
「きゃーーーっ!」
そのままキャロさんは吹っ飛んで行き、ノックアウト。
「きゅー…」
「リオ、ナイス!」
ルールーさんがナイスファイトと誉めてくれた。
しかし、その言葉が隙となってしまった。
「ルールーさん、あぶない!」
ルールーさんに迫るアインハルトさんのコブシ。
「あっ…くっ…」
「はぁっ!」
弾き飛ばされたルールーさん。
かなりの距離を飛ばされたようで、ここまで戻ってくるの時間が掛かりそう。
もしかしたら今のダメージで戦闘不能になっちゃったかも…
アインハルトさんはあたしの方を振り向くと、
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