番外 Vivid編
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からね」
ヴィヴィオ達と一緒にやった水切り。これを今持てる全力でやったらどうなるのだろうか。
『硬』で右手にすべてのオーラを集める。
硬での攻撃なんてミッドチルダじゃ使える場所が無いからねぇ。
「っし!」
あたしが突き出したコブシが川を割る。
ドォンっ
そのまま川を50mほど裂いた。
「うわぁ…」
自分でやった事ながらその威力に目を見張った。
うん、これは本当に危ない技だなぁ。アオお兄ちゃんが危険だって言ったのも頷ける。
割れた川底に月光を浴びてキラリと光るものが目に映った。
何だろう?
気になったあたしは割れた川が戻る事で発生する濁流のような衝撃を念で四肢を強化して踏ん張って耐え、流れの戻った川を潜る。
水中で目を凝らすと川底の岩に埋まっている七色に輝く宝石。
硬で指先を強化して軽く岩の周りを叩く。
ぽろぽろと岩が剥がれ落ち、中から直径三センチほどの虹色の宝石が現れた。
「ぷはっ!」
その宝石を手にとって水面に上がる。
「きれい…」
その宝石は月光を反射してきらきら輝いていた。
「なんて言う石だろう」
ここは管理外世界だし、この世界特有の宝石で、もしかしてまだ誰も発見したことの無い石だったりして。
あたしは岸に上がってそれを水着袋にしまうと、気を取り直して修行を再開した。
さて後は火遁の練習をしたら今日はロッジに帰ろう。
深夜3時。
絶で気配を消してロッジに戻る。
月明かりが照らす薄暗い廊下を音も無く歩いていくと急に後ろから声を掛けられた。
「こーら、こんな遅い時間までどこ行ってたの?」
その声に振り向くとそこにはなのはさんがコーヒー片手に廊下をあたしの方へと歩いてくる。
「えっと…あの…気がついてたんですか?」
「まあね」
あたしは絶で完璧に気配は消していたはずなんだけど…
まあ、探知魔法を使われたら一発か。
「こんな時間まで一人で修行?」
「えと…その…はぃ」
言い訳は思いつかずに肯定してしまった。
怒られるっ!
「時差もあるから今日は早く休んで貰いたかったんだけどね。明日はみんなで模擬戦だし疲れを残さないようにしないとだめだよ?」
「ご、ごめんなさい!」
うぅ、ちゃんと計画立てているから明日に疲れを残すような事は無いんだけどね。
あたしの手元に唯一形として残るあの人達とのつながりである一つのパヒューム。
あの人達が帰ってしまう時にあたしに届けて貰うように管理局の人に頼んだらしい。
このパヒューム、なにやらビーズのようなものが貰った時は100個埋まっていた。
中の液体が無くなると水を足してボタ
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