暁 〜小説投稿サイト〜
エターナルトラベラー
番外 Vivid編
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たし達は川遊びをして楽しんだ。

水はほんの少し冷たかったけど、すごく楽しかったよ。

子供達以外のメンバーがやっていた模擬戦を遠くから眺めたりした時はこっそりとヴィヴィオたちから距離を取って写輪眼を発動して観察させてもらった。

皆すごくイキイキとしてた。

でもあの人達とはやっぱり違う…

夕飯前に皆で温泉に入ったときにセインさんっていう人のいたずらを軽くひねり上げたら皆に驚かれちゃった。

うぅ、ちょっとやりすぎたかな。失敗。

その日の夜。

みんなが寝静まったころ、あたしはこっそり抜け出して河原まで来ている。

昼間ぬらした水着は袖を通すとヒヤッとしたが、夜とはいえ暖かかったのでむしろ心地よい。

よしっ!

あたしは精神を集中すると流れの緩やかな所を見つけると、水面を歩き出した。

足の裏を流れる水が冷たくて気持ちいい。

この修行、普段ならお風呂に入る時間にしかできないのだけど、今日はこんなにいいロケーションなんだからやらないほうが損だよね!

とは言え…

ドボンっ!

「ぷはっ!うー、いつもは水は流れてないからなぁ」

よっこいしょと岸に上がると再挑戦。

っとと!その前に。

「影分身の術!」

ボワンっという音とともにあたしの隣に二人のあたしが現れる。

影分身の術。これはソラお姉ちゃんに教えてもらったとっておき。

あの短い期間であたしが教えてもらった多くの忍術の中で唯一、印を見せるだけでなく練習を見てもらった忍術だ。

なんでこれだけは丁寧に教えてくれるんだろうと思ったけど、なるほど。確かにこれを覚えているのと覚えていないのでは雲泥の差がでるわけだね。

フェイトお姉ちゃんの修行も基本的に影分身を多用していた。

なんで?ってその当時聞いたけど、その時はよくわからなかった。

だけど、自分ひとりで修行するようになって分かったの。

分身が経験したことは自分の経験として残るって。

だからフェイトお姉ちゃんは影分身をしていたんだね。

それにしても影分身は本当にすごい。あたしは3人くらいしか維持できないけど、色々な事を短時間で勉強できる。

それこそ宿題をやりながら念の練習をして、お母さんの手伝いまでと、何気に日常生活で一番使っている忍術かも。

影分身を使用して分かれた三人のあたしがそれぞれ水の上を歩く。

何回も沈みながらも、時間をかけるとどうにか普通に立っていられるようになったので分身を回収して復習。

うん、大丈夫。

さて、ここまでは準備運動。

てくてく歩いて川の中腹まで行くと、あたしは足裏からのオーラの放出をやめてトプンと音を立てて水中へと入る。

「昼間は思いっきり出来なかった
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