question
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「早くサナを助けに行くぞ!」
「早まるなバカ。」
ライトが駆け出して行こうとすると慌ててリンがその後ろの襟を引っ張って無理やり止める。
「なんでだよ!」
「それは…なあ?スノー。」
リンはそう言ってフォルツを呼ぶとフォルツは無表情で返す。
「…俺はフォルツだ。
スノーじゃない。」
「は?何言っているんだよ?五強の1人。『歌劇団の死神』スノードロップさんよ?」
リンはそう言って肩を叩くとフォルツはそれを邪険そうに返す。
そうして真正面からリンをフォルツは睨む。
「…何を言ってるのか分からないが。俺の知っているスノードロップは死んだ。」
「だろうな。」
リンはそう答える中。フォルツは未だに睨んで。
「もう一度言うが俺の知っているスノードロップは死んだ。
…1人の最強の剣士と共に。」
そして。とフォルツは付け加える。
「そしてもう1人。
…最愛の少女と共にな。
…行くぞ。アリスは必ず救い出す。」
そう言ってフォルツはコートを翻すとさっと18番通りの道に進み始めた。訝しげにみてくるリンを尻目に。
そうしてリンとライトは黙ってついていった。
「なあ、リンいきなりなんだよ!」
ライトは少し怒り気味にリンに語りかけるとリンは少し真面目な顔で顎に手を当てて。
「…なあ、ライトお前はフォルツが何に見える?」
「はあ??」
ライトは少し驚くと目の前を行くフォルツを見て。
「俺は…フォルツに見えるぞ?」
「そうか…。」
リンはそれを聞くと哀しそうに。
「俺は…スノーに似てる。というかスノーだろ。あれ。」
「はあ??スノーはだって3年前に…。」
そう言ってライトははっとしてリンを見つめるとリンは大きく頷く。
「ああ。だが死体は無い。なかったんだ。」
「だからって…。」
「死体が無い以上0ではない。可能性はな。」
そう言ってリンは黙ってフォルツの方を睨むライトを置いてフォルツの後を追った。
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ふと私は昔を思い出しました。
スノーさん、ライトさん、リンさん、サナさん、ゼツさん、リナさん、ランさん。
みんなで笑いあっている夢を。
「まったくバカですね…。」
私は『黒猫』の所業を見てため息を吐いた。サナさんとアリスさん。それにニナの馬鹿を攫い、しかも操ろうとしている。
そんな事赦されないのに。
「だけどそれじゃあだめなんですよね…。」
私が『7つの大罪』の『黒猫』を倒してはダメだ。あの人…フォルツが倒す事に意味がある。
夢の残滓を使っては意味が無い。
「まあ…今回は敵に徹しましょう。」
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