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ハイスクールD×D 雷帝への道程
今更思うけど電車男のスレ住民は真面目に優しいよね
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で見ていたのか」

「うん。だけど、なんで壊しちゃったの?」

「ああ、先ほどのか。これは包丁の研ぎ具合を見るために行っている彫刻でな。彫刻が目的ではないのでな。彫刻は素手に限る」

「いやいや、素手って」

「オレにとっては岩も少し硬い粘土のようなものだからな。素手が一番表現しやすい。その次は包丁だな。伊達に料理人をやっていない」

「ふふっ、そうですね」

そこで話が途切れた。ゼオンは砕いた氷を片付け始める。そんな中、ふと聞くタイミングがなかったことを思い出して口にした。

「ねぇ、聞いてもいいですか?」

「答えられることならな」

「どうしてそんなに強いんですか?」

「難しい質問だな。まあ才能があった。努力もした。だが、それ以上に強い思いを得たことが一番の要因だろう」

「強い思い?」

「そうだ。オレが13になる前だったか、人生初のレーティングゲーム。黒歌と白音に消せない傷を残した最低最悪の相手とのゲーム。何故幼い二人が傷つかなければならないのか。オレはそんな世界を嫌った。そして他にもいるだろう同じ境遇の子供を探し、保護を始めた。少しでもまともな未来にたどり着くために。オレも、あまり良いとは、いや、ある程度は良かった?普通から見れば不幸を通り越した何かだったか。まあ、家族間は完全に冷め切った関係だったな。以前にも疑問に思っていただろう?オレがグレモリー家に婿入りすることに。つまりはそういうことだ」

「それ、は」

「オレは気にしていない。むしろ、オレなんかをリアスたちが好きになってくれて嬉しいぐらいだ。親父共はオレを貶しているからな。冥界ではあまり好意的に見られることが少ない。敵意まで露わにする貴族はほとんど居ないが嫌悪感を現すのは多い。友人と呼べる悪魔は14になるまで一人もいなかった。人間にも客と呼べるようなものばかりで友人と呼べるものは少なかった。だからだろうな、人一倍寂しがり屋なオレは一度懐に入れたものを失うことを恐れて、その恐怖がオレをここまで強くした」

「恐怖が強くする」

「違う違う。恐怖から逃れようと立ち向かう心が強くするんだ。自分の力不足を言い訳にはしたくないからな、オレは何処までも色々な力を求める。まあ、そろそろ魔力と筋力は頭打ちだろうから維持するのを目標に、精密性と魔術の効率化を優先しつつ小技を少々増やしていく位だがな。財力も色々と手を出して増やしているし、他種族の上の方とのつながりは結構持っているしな。妖怪は世話になっていたぬらりひょんの紹介で八坂様と飲み友だし、日本神話の天照は屋台の常連だったし、グリゴリのアザゼルとも飲み友だし、バラキエルは朱乃関係でちょっとお話になったりもしたし、ギリシャ神話のゼウスとは真の雷の覇者を決めるために争った仲だし、北欧神話の
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