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大正牡丹灯篭
11部分:第十一章
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で。二人で楽しくやるのだぞ」
「社長の仰る通りです」
 住職もまた彼に声をかけた。社長に続いて。
「どうか。楽しく」
 藤次郎はそれには答えない。ただ笑っているだけであった。もう白くなってしまったその顔にはそれまでなかったような笑みを浮かべているだけであった。ただそれだけであった。


大正牡丹燈篭   完


                2007・10・28

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