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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第487話】
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―ランチャーの砲口が光を放ち、放たれた粒子砲が残光を残しながら突き進んだ――そして、着弾と同時に激しく爆ぜ、爆発に呑まれていった。


『やったのですよぉ!(^_^)v マスター、大勝利なのです!v(^_^)v』

「……いや、まだだな……」


 コアの言葉を否定する俺、爆煙が晴れ、ぼろぼろになってはいるもののまだまだ稼働が可能な状態の紅い機体が姿を現す。


『……しつこいのですよぉ、マスター! ここは必殺技の出番なのですよ!!o(`へ')○☆パンチ!』


 唐突な必殺技宣言をするコアだが、幾ら項目を見てもそんなのが登録されてる筈もなく――。


『マスター! 必殺技! 必殺技! 僕は必殺技を見たいのですよぉ! 動きを止めるので、必殺技で倒すのですよぉ!(`へ')』


 有無を云わさずに胸部からコア・クリスタルが露出――そこからウェーブ状の粒子が相手に向かって突き進み、それが当たると紅い機体の周囲をエネルギー状の球体が包み込んだ。

 ぼろぼろの紅い機体は身動きが取れず、モノアイで此方を睨み付けるだけで精一杯の様に思えた。

 考えていても仕方なく、特に必殺技等ないのだが学園を襲ってきた機体の一機――それも明らかに隊長機らしき機体を排除できるチャンスに、俺は地表に突き刺さったままのカリバーンを手にし、強制使用許諾を使用して長大な大剣を構えた――その時、異変が起きる。

 粒子力場による拘束の中、紅い機体は発光――周囲に膨大なエネルギーを開放――放出した。

 質量を持ったエネルギーにより粒子力場を強制解除、更にそのエネルギーが【真っ直ぐ俺だけ】に対して襲いかかる。

 刹那、イザナギの腕部装甲の一部が可変展開し、装甲が開くとハニカム状に構築されたエネルギー状のシールドが形成され、防ぐ。

 エネルギー粒子がハニカム状のシールドに当たるや、視界を覆う程目映い閃光に包まれた。

 ハイパーセンサーには紅い機体から発する異常なエネルギーによる警告表示と共に警告音がけたたましく鳴り響く。


『おろおろ(・ω・;)(;・ω・) な、何かスッゴく危なそうなのですよぉ(ToT)』


 そんなイザナギのコアの声が聞こえる中、目映い閃光は晴れ、異常なエネルギー放出を行っていた紅い機体が姿を現す――先程とはうって変わり、シャープかつ先鋭的な装甲に周囲に浮かぶ球状のビット、背部スラスターユニットは大型化され、腕部に備わった三枚刃も五枚刃へと変貌していた。

 ――考えたくはないが、多分強制的に【第二形態】に移行したのだろう、七月の銀の福音が一瞬脳裏を過った。

 ふと視界に打鉄の砕かれた破片が目に映る、コアのある部分が無事なのは未だに幸いと言えるが、彼処まで無惨に破壊された姿を見る
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