暁 〜小説投稿サイト〜
IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第487話】
[2/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
前を叫んだ一夏、それに応える様に立ち上がった篠ノ之は――。


「任せろぉぉっ! 一夏ぁぁぁぁぁっ!!」


 一夏の声に応え、全身の展開装甲が開くと金色の粒子を背部から放出させて一気に紅い機体へと間合いを詰めた。


「もらったぞ! 有坂の攻撃でお前のシールドエネルギーは尽きている筈だ!!」


 空裂を振り抜く篠ノ之――。


『ズルいのですよぉ!(`ヘ´) マスターが頑張ってダメージを与えたのを横取りするなんて!(`ε´) 激おこなのです!(`o´)』


 当然といわんばかりの抗議をするイザナギのコア――だが。


『――――――』

「……! 何だとッ!?」


 胴抜き居合いによる一閃、それを三枚刃で軽々と受け止めるとモノアイが怪しく光を放つ。

 次の瞬間、紅い機体は篠ノ之を払いのけた。


「あぐ……っ!!」

「箒ッ!? ……テメェェエエッ!!!!」


 払いのけられ、尻餅をついた篠ノ之を見て激昂する一夏は真っ直ぐ相手に向かって突き進む。

 雪片を構え、手前でジャンプ、そのままの勢いで袈裟斬りを仕掛けるのだが紅い機体は半身をずらしてその一撃を避け、雪片の刃はアリーナ地表に突き刺さった。

 雪片を抜き取る一瞬の隙をついた紅い機体は、手で押し退ける様に一夏を突き飛ばした。


『……あの二人、とても残念な気がするのですよぉ( ´ω`)』


 対して相手にすらされなかった一夏と篠ノ之の二人を見てそう呟いたイザナギのコア、だが俺にはあの紅い機体が二人を【攻撃する気】がなかった様に思えた。

 一夏を突き飛ばした紅い機体は直ぐ様俺を捉えると瞬時加速で間合いを詰めてきた、俺は咄嗟に空中へと急上昇するとそれを見た紅い機体も同様に急上昇した。


『あわわわわっ!(・ω・;)(;・ω・) 此方に狙いを定めてるのですよぉ、マスター!(T△T)』

『慌てるな! てか狙ってきてるのは百も承知だ! 迎撃するぞ!!』


 左肩に備わった巨大なクローを射出、紅い機体へと突き進むとクローが左右に開き、中から小型の砲口が姿を表し、粒子ビームを撃ち出した。


『――――!?』


 ワイヤーで繋がったクローは、複数のプログラムに従って自動で全方位攻撃を行う、時にはクローに粒子を帯びさせて近接攻撃を仕掛けたり、先程の様に遠距離攻撃を行ったりと相手の注意を逸らせる様に動き回った。

 注意がクローに向いている間に俺は右肩に備わったランチャーを構える――今回のイザナギにはセンサー・リンク機能がついてるらしく、直ぐ様紅い機体をロックした。

 振り向く紅い機体――その隙を逃さないようにクローは紅い機体の装甲を切り刻む、そして離脱した一瞬―
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ