Fate/stay night
1099話
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がーっと言い寄ってくる女に、首を横に振る。
確かに騎乗能力だけを見ればそう思ってしまうのもしょうがないが、間違いなく俺のクラスはアークエネミーだ。ライダーというのはどこにも存在していない。
「しかも乗り物の類も今はない以上、死にスキルに近いな。……ランクがA++あれば、竜種も乗りこなせるらしいんだが」
「それだけの能力があるのに、騎乗するのがないって何よ……」
正確には宝具辺りにもあるのかもしれないが……その辺は後回しだな。
「で、次。……これは、俺だけじゃなくてそっちにも利益のあるスキルだな」
「え? そうなの? 具体的には?」
「魔力生成で、ランクEX。その名の通り、自分で魔力を生み出す事が出来るスキルだ。だから、お前にも魔力の消耗はないんじゃないか? いや、それどころか、俺の魔力がラインを通してそっちに流れている筈だ」
「……本当だ……確かにあんたみたいな常識外れのサーヴァントを維持するのは大量の魔力が必要なんでしょうけど、減っているどころか私に流れてきている魔力が増えてる」
うん?
「いや、違う。確かに戦闘とかの行動を取るのなら魔力を消費するかもしれないが、今の俺のは存在するだけなら魔力の消耗はないぞ。受肉している状態だから」
その言葉が余程意外だったのだろう。女は目を大きく見開き、俺の方をじっと見てくる。
……正直、美人が台無しだと思う。
「受肉って……あー、もうっ! 何が何だか分からなくなってきたじゃない! 一体、何がどうなってあんたみたいなイレギュラーサーヴァントが召喚されたの!」
「儀式の失敗なんだろう?」
「それでも、あんたが召喚された理由は絶対に何かある筈なのよ! それに、いい? お前とかじゃなくて私の名前は遠坂凛よ。しっかり覚えておきなさい!」
ズビシィッ、とでも擬音が付きそうな仕草で俺を指さし、女……いや、凛はそう告げるのだった。
そんな凛に向かって一言。
「あ、それと『???』と表示されていて、俺でも分からないスキルが2つあるんだけど」
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