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ウイングマン バルーンプラス編
1 3人だけの戦い
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ジションをとった。
「見ないで! この娘は私が守ってみせる!」
アオイのその動きは、バルーンプラスの癇に障った。
「だったらお前も動けなくするまでよ!」

そう言うとバルーンプラスのパンチが、アオイを目がけて飛んできた。
これはピンチだ。
アオイだけなら難なく避けることができる。
しかし、今、アオイが避けると動けない美紅が後ろにいるのだ。
なんとか止めなければいけない。
アオイはその攻撃を避けながらもバルーンプラスのパンチを捕まえることでプラス怪人のあの攻撃を防げごうと考えた。
そして、バルーンプラスの見事に攻撃を避けた。
身動きのできない美紅にパンチが迫った。
そこを間一髪、アオイが脇でバルーンプラスの腕を挟んだ。
そして、完全にバルーンプラスの動きを封じた。
しかし……
バーンっ!?
アオイの考えた通りには事は運ばなかった。
捕まえた状態でアオイが攻撃に移ろうとした瞬間に、今度はアオイの胸あたりが破裂した。
「何っ!?」
いきなりの爆発に当然アオイは驚いた。
そしして、バルーンプラスの手は放してしまった。そのために反撃はできなかった。
アオイには胸に攻撃を受けた感触はなかったが、確かに自分の胸辺りで何かが破裂した。
とっさに後ろにいる美紅をかばうように、さっと身を引いたので、まったくダメージは受けてはいない。美紅のように尻餅をつくこともなかった。
しかし、このギャラリーの盛り上がりは何だ?
嫌な予感がした。
アオイは敵を気にしながらもギャラリーの方を見た。
よく見ると盛り上がっているのは男性ばかりだ。それも異常なほどの大盛り上がりだ。

その理由は――
今度は、アオイの胸のコスチュームも吹っ飛ばされていたのだ。
跡形もなくなって、大きめのバストも白日の下に晒されていた。
しかし、アオイはバルーンプラスの動向に注意していたために、自分の格好に対して気を回す余裕がなかった。
今の自分の胸の現状にはまったく気づいていなかった。
美紅の場所からはアオイの背中しか見えない。恰好に違和感こそ感じたが、胸が晒されている現状はわかっていなかった。
桃子も最初はアオイと横並びだったが、アオイが美紅を守るために一歩引いたお蔭でアオイの姿が死角になっていた。
ギャラリーの歓声が大きかったことで振り返ってみて初めて気が付いたのだった。
「アオイさん!?」
いきなり桃子から声をかけられて驚いた。
「何、桃子ちゃん?」
アオイはバルーンプラスの攻撃を警戒しながら桃子の方に目をやった。
桃子は顔を真っ赤にして、大きく手を動かしながらこう言っていた。
「アオイさん、胸、胸」
桃子の言葉に自分の胸を見ると、一瞬目を疑った。
あるはずのコスチュームのブラが跡形もなく消えていたのだ。
「え〜!? なんで
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