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愉悦神父の息子のSAO
デスゲームの始まり
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よく分からないけど、茅場が何か言ってくるだろ」

そう言ってキリトは真上を見た。

『君たちはなぜ私がこんなことをしたのかと思っているだろう。
私の目的はもうすでに達成した。この世界を創り出すことが私の悲願だったのだから』

『以上で《ソードアート・オンライン》チュートリアルを終了する。
プレイヤー諸君、健闘を祈る』

そう言ってローブのアバターは空中に消えた。
そして??一万人のプレイヤーの感情が爆発した。
さまざまな悲鳴、怒号、絶叫。
広場に無数の叫びが響き渡る。

「クライン、コトミネ、こっちに来い」

キリトにクラインと一緒に連れ出される。
集団の外に出て一本の街路に入る。

「…クライン、コトミネ、よく聞いてくれ。俺は街を出て次の村に向かう。お前らも来い」

俺とクラインは驚きに目を見開く。
だってそうだ、たった今死ぬかもしれないと言われたのに自らその危険に飛び込むというのだ。

「俺はベータテスターだ、次の村までの道も危険なポイントも全て頭に入ってる。レベルが低い今でも安全に移動できる」

キリトならば他のプレイヤーよりも多くの情報を持ってる。
何も知らない俺はここに残るよりもキリトと一緒に街を出たほうがいいだろう。
そう考えているとクラインが口を開いた。

「俺、一緒にゲームを買ったダチがまだ広場にいるはずなんだよ。置いてけねぇ」
「…そうか、コトミネは?」
「俺はお前と一緒に行こうと思う。キリトといた方が良いと判断した」
「…なら今すぐに行こう。クラインとはここで別れよう。何かあったらメッセージ飛ばしてくれ」

そして街を出ようと歩き出すと、クラインの声が聞こえてきた。

「キリト!コトミネ!少しの間だったけど一緒に冒険できて楽しかったぜ!」
「俺も楽しかったよ、クライン」
「俺もだ、生きていたらまた会おう。急ごうぜ、キリト」
「ああ」

そうして俺たちは街を出て、次の村へ走り出した。

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