宇宙戦艦ヤマト異伝
力の源泉
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護者、星の女神は敵対勢力の我々に対する配慮も忘れていなかった。
秘薬は金星《アムター》の生命延長血清と同様、数時間に及ぶ《脱皮》を励起。
ガミラス星人は酸素、放射能を適度に含む大気が必要に必要不可欠であった筈だが。
全身の細胞を質的に転換、地球人類と共存可能な身体に変貌の恩恵を甘受している。
我々は惑星メル王女メローラ姫から連絡を受け、イスカンダル恒星間宇宙巡航艇を捜索。
ビーメラ星の女王から得た蜂蜜に指示通りの処方を施し、サーシャに投与の数分後。
予想を覆し、奇蹟《ミラクル》が起きた。
数万年の歴史を誇る高度な医療技術を以てしても、治癒は不可能であったのだが。
サーシャの白血病は完治し、彼女は一命を取り留めた。
王女《プリンセス》の言葉は、真実であった。
我々の思考を受信した王女は感謝の詞と共に、重大な情報を提供。
無限艦隊は植物的形状タナトス生命体《エネミー》に操られ、太陽系を攻撃する。
私は要請を全面的に受け容れ、最大限の無償援助を提供する事に決めた。
女神を救う事は、総てに優先する。
ガミラス全軍に超緊急非常事態の発生、最優先至上命令を伝達。
サレザー星系も含め総ての拠点を放棄の上、太陽系に集結を命じた。
当宇宙は重要な時空連続点《クロス・ポイント》、数多の世界に影響を及ぼす《鍵》であるらしい。
女神救出作戦の為に、各次元界から協力者《サポーター》達が集結するまでの間。
我々ガミラス星人が無限艦隊を遮り、地球を護る盾となる。
サーシャの生還に狂喜したスターシャも、私の選択に賛同。
姉妹は無数の墓標が連なる母星を棄て、新たな未来を切り拓く決断を下した。
太陽系連邦は地球人の定義を変更すると決議、我々にも参加が要請された。
地球連邦政府は我々ガミラス星人を同族と認め、太陽系第4惑星への移住を承認。
サンザー星系に移住した避難民、太陽系の先住民族は地球人類に含まれる。
イスカンダル星人も地球人類の恩人として歓迎し、最大級の待遇を申し出た。
放射能除去装置《コスモクリーナーD》に拠り、人類発祥の惑星は復活を遂げた。
スターシャとサーシャの為に地球人は移動可能な海上都市、《マザー・タウン》を建設。
水の惑星・地球は《水星》、第1惑星は《火王星》の別称を新設。
軍神《マルス》の異名を持つ第4惑星は、火星《ガミラス》に改称された。
感謝に堪えぬが宇宙戦艦ヤマトは未完成、冥王星付近の地球艦隊11隻は戦力にならぬ。
沖田や古代守も含め乗組員は総員、水星《テラ》へ送還。
戦力の整わぬ太陽系人類へ向け、メローラ姫の個別連絡が届いた。
精神と時の部屋に似た性質の次元界に、回廊が開く。
我々
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