暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜連刃と白き獣使い〜
第八話 青き悪魔、暴風の風
[4/4]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
レア度としては低い部類になる。そのように、十数種類知られるエクストラスキルの殆どは、派生前のスキル等を使用して取得できる物が多いため、最低でも十人以上が習得に成功しており、開発者である俺も、一時期カレス・オーのなんちゃら小瓶とか言う者にスキルを保存して、そのスキルの派生先を見つけるのに貢献したことがある。しかし、俺の?連刃?やキリトの?二刀流?、そしてこの世界最強のあいつの?神聖剣?だけは、重複したことがない。
この三つは習得者が一人のみと言うエクストラスキルーーーー?ユニークスキル?と言うべき物だからだ。俺も、キリトも例外では無いが、表舞台に出ないようにひた隠しにしていたが、今日から俺達が新たなユニークスキル使いとして明日にでも流れるだろう。これだけの人数を前に披露してしまっては、とても隠しおおせる物ではない。
「ったく、水臭ぇな二人とも。そんなすげぇウラワザ黙っていたなんてよう」
「さっきも説明したが、特定の条件に当てはまらない限り、隠すのは当然だ。キリトも、発現した時は心当たりがないと思っただろうからな」
俺は言うと、成る程なぁとクラインがうめく。
「それに、ゲーマーってものはレアスキルに敏感だからな、しつこく聞かれたりするのは面倒臭いし嫉妬深いからな」
「そりゃ当たり前だろ。まあ、苦労も修行のうちと思って頑張りたまえ、若者よ」
「……クラインに言われると負けた気がする」
俺は言うと、アカウントを開いて軍の方を向いて言う。
「お前たち、帰れるな?」
すると、一人が頷くが、他のメンバーは動きずらそうにしている。
「……今、アカウントを開いて転移門を開く。それに入って戻ったら今日の事を漏らさず伝えろ、良いな」
「はい。……あ、あの……ありがとうございました」
「礼なら俺ではなくキリトに言いな。俺は何もしてねぇ」
ワープゾーン、オープンと言った俺の言葉と共に、蒼い渦が現れ、軍はその中に入って消えた。
最後の一人が消えると、俺はクラインたちに言う。
「上層のアクティベート、俺に任せてもらって良いか?」
「俺たちも行くぜ」
「済まない。キリト、今日はありがとうな」
キリトに礼を言うと、奥の扉を開いて階段を登る。
遂に、最後のクォーターポイント、七十五層。残り階層、二十五層。
「……ようやく、ようやくだ。ここを乗り越えて、貴方に問い詰めて見せる。この世界の真の意味を」
手を握りしめ、俺は階段を一歩ずつ上がる。
この階層が、最終決戦の場所とは知らず。
[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ