第八話 青き悪魔、暴風の風
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見えて減少する。
「グォオオオオ!」
憤怒の叫びを洩らしながら、悪魔は上段の斬り下ろし攻撃がキリトに放たれる。
「グオッ!」
それを、壁伝いでかけ上って跳躍蹴りを放った俺に阻まれ、斬馬刀を取り溢す。
体勢を崩した悪魔に、キリトが攻撃を仕掛ける。
発現条件、『全プレイヤーの中で最も反応速度に秀でた者』。あの?神聖剣に対抗するために作り出した二つのうちの一つ。
二刀を使い、あらゆるものを切り裂く刃、ユニークスキル?二刀流?。その中でも、上位に位置する剣技?スターバースト・ストリーム?。
「うおおおおおおあああああ!!!」
キリトは絶叫しながら、左右の剣を次々悪魔に叩き付ける。星々の輝きが、悪魔の闇を浄化するが如く。
「…………あああああああ!!」
キリトの十六撃目が、グリームアイズの胸の中央を貫いた。
「ゴァァァァアアアアッ!!」
グリームアイズは絶叫すると、硬直。そして数秒の停滞の後、膨大な欠片となって消え去った。
終わった。
と思った瞬間、体感時間がもとに戻り、地面に落ちる。
「ハッ!」
すぐに刀を捨てると、膝を折り曲げてクッションとし、着地する。途端、キリトが倒れる。
「キリト君!」
アスナが叫びながら駆け寄る。すると、数秒を得てキリトが目を覚ます。キリトは辺りを見回してアスナに一言二言言われると、俺はクラインと同時にキリトに近付いた。
「生き残った軍の連中の回復は済ませたが、二人死んだ」
「……そうか。ボス攻略で犠牲者が出たのは、六十七層以来だな……」
「最も、こんなの攻略とは到底言えんがな」
軍を睨みながら俺は言うと、クラインが首を振って溜め息を付くと、話題を変えるように訊いてくる。
「それはそうと、オメェラ何だよさっきのは!?」
「「……言わなきゃ駄目か?」」
「ったりめぇだ!見たことねぇぞあんなの!」
気付くと、アスナを除いた、部屋にいる全員が沈黙して言葉を待っている。
「……エクストラスキルだよ。?二刀流?」
キリトが言うと、俺は後付けで言う。
「いや、エクストラスキルではなく、ユニークスキルだ。俺のは?連刃?だ」
おお……というどよめきが、軍の生き残りやクラインの仲間達、ドラゴンファングのメンバーから流れた。
興味を持ったクラインは、急き込む様に言った。
「しゅ、出現条件は!?」
「答えよう。?二刀流?はこの世界に置いて最も反応速度に秀でた者。そして、?連刃?は逆に、この世界に置いて最も攻撃速度に秀でた者が手に入れられる」
すると、納得したようにクライン達はまぁそうだろなぁと唸る。
エクストラスキルは出現条件がハッキリとしているものとしていないものに分かれる。例えば身近としてクラインと俺の?カタナ?スキル。これは曲刀を完全習得することで使用可能となるエクストラスキルであり、
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