第八話 青き悪魔、暴風の風
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伴う雄叫びと共に、口から眩い噴気を撒き散らした。攻撃判定のあるこれに、軍の一部は対処が出来ずに停止させられる。そして、斬馬刀が指揮を取っていた男に突き立てられるーーーーその瞬間。
「誰がテメェを作ったと思ってやがるクソ悪魔が!!」
バンッ!と斬馬刀の軌道が逸れ、地面に叩き付けられる。俺の蹴りの一撃が、軌道を剃らすことに成功したのだ。
「……おいテメェ」
俺はそいつを睨むと怒気を纏わせて言う。
「テメェの罪は二つ。人の命を軽く見たこととーーーーその人を殺した事だ。覚えておくがいい」
そしてそいつを押し飛ばすと、斬馬刀が目の前に突き刺さる。
「おいおい、そんなに待てない奴だったかお前は?」
ウインドウから装備欄に移り、二本ーーーー否、“六本”の刀が、背に、腰に、出現する。
それに合わせてキリト達が入ってくるが、俺はそれに合わせて言う。
「キリト、間違っても俺の射程範囲に入るな!」
「……分かった!」
キリトの眼は、信頼できる。
だからーーーー俺も全力を振るおう。
「調教が必要だな、グリームアイズ。さぁーーーー」
まず、背から紅い刀身を持つ刀と蒼い刀身を持つ刀を抜くと、背の腰側に存在する緑の刀身を持つ刀と白の刀身を持つ刀を抜く。最後に、黒の刀身と桜色の刀身を抜き、指と指の間に、挟んで構える。
「?暴風戦王?、推して参る!!」
そして、地面を蹴ると同時、斬馬刀が振り下ろされる。
グリームアイズの使うソードスキルは大剣だが、微妙なカスタマイズが施されているのか、その動作は偽物が混じっている。
その斬馬刀が、横から大振りに振られる。
大剣範囲ソードスキル?大旋風?。
「ガァアアアアアッ!!」
捉えようとしていた斬馬刀の刀身を六本の“爪”が押さえ込んで落とす。
落とした斬馬刀に乗ると、一気にかけ上って顔面へと向かう。
「グオッ!」
しかし、その斬馬刀を手放し、俺を腕の一薙ぎで叩き落とす。
「ガアッ!!」
叩き落とされた俺はそのまま地面にーーーー落とされる事はなく、黒いコートが風と共に俺を受け止める。
「重ッ!」
「キリ……ト……!」
黒の剣士キリト、その人だった。
「ナゼ、キタッ!」
「お前のそれ、負担高いの俺知ってるんだぜ?だから、俺にも手伝わせてくれよ」
装備欄をいじり、背にもうひとつの片手剣を装備したキリトに、俺は狂化状態で在りながらも呆れてしまった。
「ジャマダケ、スルナ。ヤクタタズハイラナイ」
「それも知ってるさ」
片手剣を抜いたキリトを最後に、狂化状態に戻る俺。そこに斬馬刀が振り下ろされる。
「グアッ!!ジャマ、スルナ!!」
本能のままに斬馬刀と受け止め、剃らすと、キリトが飛び込んで一撃を悪魔の胴体に浴びせる。初めてのクリーンヒットで、グリームアイズのHPが目に
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