暁 〜小説投稿サイト〜
DIGIMONSTORY CYBERSLEUTH 〜我が身は誰かの為に〜
Chapter2「父を探して 山科悠子の依頼」
Story7:初仕事はご近所回り
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べた。


「べつにいいけど…てか、いいか悪いかもわかんないけど…何だか、すんごい思い切ったんだなって……ま、ハッカーになるとかより全然いいかも! ―――てかハッカーだよ!」

「うぉッ!? ど、どうした急に?」

「アラタだよ、アラタ! 助けてはくれたけど…あいつ、完全にハッカーだったよ!? 何かちょっと、凹むな…ウソつかれてたわけじゃん? あれから会ってないんだ……。
 うぅ〜、ヤダなぁ、気まずいなぁ…」


 まぁ確かに、ロックのかかったログアウトゾーンを、あんな短時間で解除したんだもんな。ハッカーじゃない人が、あんな事できる訳ないか。


「でも、真田は俺達を助ける為に、ロックを解除してくれたんだ。別にデータを盗む為とか、犯罪染みたことをやろうとする人には見えないけどな…」

「そ、それはそうだけど…」

「それに、時間を置くと余計に気まずくて、顔を合わせづらくなるぞ? こういうのは、なるべく早い方がいいぞ」

「うぅ…そうなんだけど……」


 白峰はそのまましばらくの間、「うぅ〜…」などと唸っていたが、何かを思い至ってか、急に顔を上げた。


「こういう時は『ジミケン』の新曲でも聴いて、悪魔的になろ…蝋人形になろ……」

「あ、お、おい…!」


 そう言った白峰は、少し肩を落としたままCDショップの中へと入って行った。
 な、なんだ…? 悪魔的になるって、どういう状況なんだろう…? 少し気になるな……

 まぁ取りあえず、白峰の無事も確認できたし、向こうも俺が大丈夫だってわかって少しは気が楽になっただろう。
 それじゃあ引き続き、挨拶回りと行きますか。
























 その後は順調に、挨拶回りを進めていった。
 三階の古本屋の前では、新人さんが接客に慣れる為に店前で声を出してたり、喋り方が江戸っ子みたいな店長のたこ焼きやがあったり。
 四階にはゲームコーナーがあったり、デジモンの絵柄が書いてある『デジモンメダル』をコレクションする“メダルマニアのおじさん”がいたりと、中々個性豊かな人達がこの中野にいた。

 その中で、四階のとある場所に、“K−カフェ”という喫茶店があった。落ち着いた雰囲気で居心地の良さそうな店で、中には数人の客がいた。中野に来ている人の中にも、結構飲みに来ている人がいるようだ。
 他にコーヒー豆が返そうな場所はないから、暮海さんが言ってたのはここかな? 取りあえず、中に入ってみようか。


「―――いらっしゃいませ〜♪ あいてるお席へど〜ぞ♪」


 中に入ると、メイド服を着た女性が案内をしてきた。ここでバイトしている人だろうか?


「あ、いや、
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