第30話 みんなで勉強会
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ライ。
「分かったからくっついて来るな。暑いだろ!」
「いいじゃん。レイの背中って大きくてあったかいんだもん」
「勉強するんだろう?いいから隣に座れ!」
「は〜い」
渋々俺の背中から降り、隣に座ったライ。
「いいな……………」
「えっと、アリサちゃん?」
二人を羨ましそうに見るアリサ。
「何故いつもライばかり………」
「夜美はお姫様抱っこされたことがあるじゃないですか。私はそういう事は一度も………」
「なら言わせてもらうが、星が一番幸せ者だぞ!レイと二人っきりでデートして………」
「デ、デートなんてそんな………」
顔を赤くして口ごもる星。
「くっ、今度は我の番だからな!!絶対付いてくるなよ!!」
「それは約束できません。あの時は邪魔が入りましたからもう一度です」
キャイキャイ騒ぎ始める星と夜美。
「ライ、あの無邪気さが憎い………」
「う〜ん、う〜ん………」
フェイトがかなり困っている顔をしているのにそれに全く気づかない加奈。
「何かみんな集中力切れてきてるな」
桐谷とフェリアは相変わらず大学受験の問題集を解きまくってるけど………
あの二人は例外だな。
「レイ〜ここは?」
「そこはこうして………」
なのはが一番まずいと思っていた俺だったが、ライもかなりまずいレベルだ。
ライは得意科目が体育のみの元気っ子な為、じっとしている事がかなり苦手みたいだ。
何が言いたいのかと言うと、得意科目がない。
恐らく今のままテストを受ければ、平均30点ぐらいの点数になるだろう。
すずかのおかげで、英語と日本史はそれなりの点数を取れるぐらいにはなったらしい。
後は数学、国語、理科か…………
数学、国語はともかく、理科は一番苦手なんだよな。
「あら?席を変えたんか?」
「おおはやて、いいところに来た。ライの勉強見るの手伝ってくれないか?俺って理科結構苦手なんだよ………」
「別に構わへんで」
「助かるよ」
こうして、俺とはやてによるライの勉強会が始まった。
のだが………
「ねぇレイ、ここは?」
「そこは………」
「なぁ零治君、ここってこうやっけ?」
「違う、そこは………」
「零治君、終わったの。次はどうすればいい?」
「アリサー!!どこ行った!!」
「アリサちゃん、急用で急いで帰っちゃって………」
アリサ、お前もか………
お嬢様組はいったいどうしたんだ!?
上記で分かるようにまさかの俺一人に対し、3人がそれぞれ聞いてくるという、訳の分からない状況になってる。
つうか、はやて!テメェは教える側だったろうが!!
「いやぁ、全然分からへん」
ハッハッハと笑い飛ばすが、俺は全然笑えない。
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