第30話 みんなで勉強会
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だ?」
あまり口出しするつもりは無かったが、俺はアリサに聞いてみる。
「でも、本番は2日後よ」
「でも、ただ問題を解くにしても知識が無さすぎて、中々先に進んでないぞ………」
アリサの勉強方法はとにかく問題を解いていくスパルタなやり方だ。
なのはも分からない所は聞いているが、何分分からない所が多いみたいで。なかなか進んでいない。
「そうね、なのはがちゃんと勉強してきたのを前提に考えていたから………で、何かいい案があるんでしょうね?」
「普通に分からない所は自分で調べさせる。それで取り敢えずは全部空欄を埋めさせて、それからもう一度問題をやらせて分かるまで繰り返す。そうすれば出来るようになるだろう」
本当に理解できるかは微妙だけどな。
「それって集中力より根性ね………」
「数やれば流石に覚えるだろ。そっちの方がいいと思うけどね」
しばらく考えるアリサ。
「分かったわ、それで行きましょ。なのは、方法変えるわよ」
アリサは早速説明している。なのはの顔は青くなるばかりだが………
まぁ頑張れ。
俺も再び読みかけの本の続きを読み始める。
ふと、本棚に手を伸ばして一生懸命取ろうとしている女の子がいた。
俺は立ち上がり声をかけた。
「これか?」
「えっ!?うん」
確認がとれたので俺は本を取ってあげ、女の子に渡した。
「ありがとう、お兄ちゃん!」
笑顔で俺にお礼を言って、女の子は走っていった。
「優しんやな」
「別に、普通だろ」
話しかけてきたのは雑誌を持ったはやてだ。
どうやら雑誌を片付けに来たらしい。
「そういうことを普通に出来る人って意外と少ないんやで」
「………そんなもんか?」
「そんなもんや」
何が嬉しいのか笑顔で俺に言うはやて。
「普通にいると思うけどな………」
「珍しく謙虚やないか」
「珍しくとはなんだ。俺は謙虚で優しい少年だよ」
俺は冗談交じりに言った。
「あながち間違いやないんやけど……………」
ん?聞こえなかったけど何か言ったか?
「はやて?」
「ああ、なんでもないんや。ほな、雑誌戻してくるな」
そう言って雑誌コーナーに向かったはやて。
「………何かいつもと違うような」
そう呟いて自分の席に戻った。
「レイ〜教えて〜」
戻った俺を待っていたのは、すずかに教えてもらっていたライが俺の席に座ってだらけていた。
「お前何やってるんだ?すずかに教えてもらってたんじゃないのか?」
「すずか、いきなり家の用事が出来て家に帰っちゃったの」
マジか………
「ねぇ、だから教えてよレイ〜」
俺に席を譲ったかと思いきや、背中に乗ってきた
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