第30話 みんなで勉強会
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……………こんなの出来るか」
俺は転生してきてもう6年だぞ!?
転生して間もないお前と一緒にするな。
それでも出来なそうだけど………
「桐谷、そこは違うぞ。ここは………」
と大学受験の問題を指摘するフェリア。
お前も少しは自重しろ………
設定は中学生だぞ!?
このレベルの高い空気に耐えられなかった俺は急いではやての所へ退避した。
ここは海鳴市立図書館。
はやてが車椅子時代によく利用していた図書館だ。
今日はテスト前の最後の休日。月曜日にはテスト本番である。今、俺たちはここにある自習室をほぼ占領して勉強会をしている。
なぜこうなったのかは昨日の夜の出来事が発端だ…………
「レイ〜!!助けて!!」
テストまで後3日になり、星の中学校も同じ時期にテストがあるため、我が家も俺とフェリア以外は勉強に熱が入っていた。
そんな我が家で俺はリビングのソファーに座りながら優雅にあったかい緑茶を飲んでいたときだった。
声をあげながらライが俺の背中にダイブしてきたのは。
その勢いで俺は含んだ緑茶を向かい側に座っていたフェリアにかけてしまう。
「レ〜イ〜ジ〜?」
「待て!?これはライが、だからナイフしまってくれ!!」
俺の思いもむなしく、結局オシオキされました…………
「エヘヘ、ごめんね」
「ったく、優雅なひとときを台無しにしやがって…………」
ボロボロになりながらも俺はライに言った。
「で、何か困ったことがあるんだろう。どうした?」
「それはね……………」
何かもぞもぞし始めたけど…………
変なことじゃないだろうな。
「僕に勉強教えて!!」
とこんなことがあり、ついでだからみんなで勉強しようと俺がみんなを誘ったことが始まりだ。
星から話を聞いたのだが、ライは授業中いつも寝ているらしい。
寝ているのは別に良い。だけど星達が勉強を教えていても直ぐに脱線して手に負えないらしい。
そこで俺に白羽の矢がたったのだ。自分たちの勉強もしたいと俺に協力を求めてきた。
なので、俺はなのはたちも猛勉強中だったのを思い出し、一緒にしようと誘ったのだ。
というよりライの勉強をみるのが大変そうだから押し付けたかった……………
見事、すずかはごねるライを上手に教えてくれている。
そのおかげで俺はゆっくり小説を読んでいられる。
今度何かお礼しなくちゃな…………
「分からないよ〜零治君、ここ答え何?」
「承久の乱」
「ありがとう、零治君」
お礼を言って再び問題を解き始めるなのは。
だが直ぐに手が止まってしまう。
何かさっきからずっと同じな気が………
「………一回確認しながら答えさせたらどう
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