暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第1話 小猫グルメ世界へ、未知なる食の冒険の始まり
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いたんだ、だが実際にグルメ界に行って戻ってきた人間はいなかった、唯一人を除いてな。その人間の名はハッチ、グルメ界の真実を教えた人だ」


 グルメ界の真実……?それは一体何でしょうか?


「グルメ界は楽園なんかじゃなかった。予想もつかない異常気象に人間界以上の凶暴な猛獣……まさしく地獄そのものだったらしい」
「地獄…この世界にはそんな危険な場所があるんですか?」
「ああ、それ以来グルメ界は非常に危険な場所だと世間に知れ渡りIGOは直に人間界とグルメ界の間に関所を作ったんだ」


 IGO…?また知らない単語が出てきました。


「あ、小猫ちゃんはIGOを知らないか、IGO…通称『国際グルメ機構』、世界中の食材の流通を適正にコントロールしている組織のことだ。IGOがしていることは新しいグルメ食材の発見、既に滅んだ食材の研究や新しい食材の開発、そしてさっきいった食の流通と食などに関する治安維持などがあるんだ」
「食…何というか凄いですね」
「あっちじゃ考えられない事だろ、こっちでは『美食』が世界的流行になっていてそれを『グルメ時代』と呼んでいるんだ、世界中に未知の食材が溢れ一つの食材に億単位の値段が付くこともあるんだぜ」
「億単位ですか…本当にあっちでは考えられないですね」


 グルメ時代…本当にここは異世界なんだ…あれ、でもどうしてその異世界に私達がいるんだろう?


「先輩はこっちの世界の人間なんですか?」
「いや元々は小猫ちゃんも知っているあっちの世界生まれだ、随分昔に俺は虹色に輝く不思議な蝶を見つけたんだ」


 不思議な蝶…先輩の家にいたあの蝶のことでしょうか…?


「俺はふとその蝶に触ってしまった、すると強い光に包まれて気がついたら見知らぬ海の上にあった小島に立っていたんだ、あの時は死ぬかと思ったよ、いきなり海から猛獣が現れて俺に襲い掛かってきたんだ」


 あははと笑いながら先輩はそう話す。というか先輩って何気に危険な橋を渡ってきたんですね…


「その時、後に俺を育ててくれた恩人が助けてくれたんだ。その後はその人の元で美食屋として修行を積んできた。美食屋っていうのは未知の味を求めて世界中を渡り歩き、様々な食材を捕獲、採取することを生業としている探検家のことさ」
「先輩が美食屋…」


 未知なる味を求め世界中を旅する…なんだか凄いスケールの大きい話ばかりで混乱しちゃいそうです。


「そんなある日、俺はこの世界に来る切っ掛けとなったあの蝶を見つけたんだ。俺は直にその蝶に触ってみると強い光に包まれて気がついたら元の世界に戻っていたんだ」


 先輩はリュックから写真を取り出した、それには私がイッセー先輩の家で見た七色に光る蝶が写っていた。



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