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SecretBeast(シークレットビースト)
本編 第二部 
「沈黙する世界」
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鳴り響き、機関砲が連射される。
 その様はまるであの夜の湾岸戦争の空爆の光景を見ているようだ。バハムートの巨体の下で流れ星のように光が入り乱れ、戦闘は混戦となった。だが高町はその戦闘の全てを把握している。
 戦局は思わしくない。徐々にだが押されてきている。だが高町は細かい伝令を暗号にして全戦闘機に打ち続けていた。
 堕天使の軍は徐々にある海域におびき寄せられる。そこには空があった。日差しがでている。堕天使の軍は太陽の元に照らし出されたそして、空より何かが落ちてきた。もちろんとっくに戦闘機は離脱行動に移っている、まるで曲芸を見ているような離脱行動だ。 
 そして堕天使の軍は巨大な爆炎に包まれた。水爆のようなその爆発は堕天使の軍に壊滅的な打撃を与える。爆炎の正体は名を『神の杖』と呼ばれるアメリカが開発した新兵器である。衛星軌道上から重さ百キログラムのタングステン棒を落として隕石とほぼ、同じだけの威力を出す兵器である。
 この異常事態に特別に米国から許可を得た高町の隠し玉である。
 しかしそこは堕ちたと言えども天使である。あれだけの爆炎に包まれながら滅せたのはその半分程度である。
 そして事態はもっと悪くなる爆炎によって出来た穴から何かが出てきた。黒いそしてあらゆる悪の観念の具象。悪魔である。
 ついに魔王はその槌を下ろしたのだ。
まず、ファンファーレが流れ、さまざまな悪魔が飛び出してそのあとから突如天空からまるで見ただけで発狂するような邪悪な想念を放出しながらバハムートに相当する巨体をもち、大蛇のように蠢きながら巨大な翼を羽ばたかせ、口から硫黄のガスを垂れ流しその身を赤き紅蓮の炎にまみれた竜が現れた、7つの尾、7つの冠、十の角をもつ名を赤き竜という。
 また爆炎の穴からは一匹の巨大な獣の影が見えた。そいつはさまざまな神を侮辱する名を冠し豹に似て、足は熊、口は獅子。十の角に七つの頭。猛り狂いどんなものもそれを押さえつけることはできないだろう。
 その巨体は世界を悠々と覆い尽くし、世界に闇を与えた。太陽の光は遮られ、その竜の紅蓮の炎があたりをつつみ、海を沸き立たせ、遥かな力を見せる。
 獣はその煮え湯を飲み干して、やっと永い乾きを癒やし、その海の中の数兆という魚たちを食らって永い、飢えを癒やした。咆哮が空間を揺らし、全ての生きとし生けるものを滅さんと高らかに獣の恐ろしい雄叫びが世界を包んだ。しかし海の水は干上がらなかった。獣が出てきた穴は獣の大きさによってものすごい地割れを産み、そこからマグマがほとばしり始めた。すぐに海のかわりにマグマが地球に行き渡るその様や地獄のようだ。しかしそれはすぐにかわり始めた、水がどこからが流れてきてマグマとぶつかり煮え立つ水たまりとなった。この地球は、生命の源の水を絶えることなくがないほどもっているのだろう。もは
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