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SecretBeast(シークレットビースト)
本編 第二部 
「沈黙する世界」
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う!」
「ならばわたしも答えなければな」
 一筋の雷光の内から空間を引き裂いて巨大な何かが出てこようとしている。突如ドラゴントライアングル周辺は、その巨大ななにかによって空は覆われ、日が遮られ、昼だというのにまるで夜のよう。そして激しい鳴動とともに次元がへし曲げられそこから巨大な牙が空間を引き裂いた。突如、想像もできないような神々しくも恐ろしい巨大な咆哮が次元の裂け目からほとばしった。上空にとてつもない大きさの何かが来る。そしてそいつは現れた空中を悠々と遊泳してこの空を覆わんばかりに広がる。大きすぎて本当は恐ろしい速さで空中を泳いでいるはずだが皆にはひどくゆっくり感じる。
 まるで空を覆い尽くす一つのうねりだ。地球から見上げる全ての人々がその大きさに恐怖し狂気の声を上げた。暴力的なまでの大きさ。世界はいやこの太陽系は一匹の生物によって覆い尽くされた。
「あれがバハムート!」
 古の宇宙から生きる二つの聖獣が姿を表した。あまりの巨大さにそれらは畏怖しか抱くことを許さない。二つの聖獣は空中で対峙したまま動かない。だがその存在から発する波動がしだいに共鳴し始めた。
世界中が阿鼻叫喚の地獄に陥った。
世界中の人は皆、思わず気絶しそうになるほどの恐怖感を覚える。
 空母の甲板にいる人員は次の瞬間起こったことにおもわずパニックになった。
 イージス鑑一隻がその大きなスクリューをあらわにして逆さまになって落ちてきたのだ。
 だが作戦参謀である高町はだれよりも先に我に返って指示を出した。
「全艦、急速回頭!降ってくるイージス鑑を避けよ!」
 間一髪舞い上がったイージス鑑は空母の横の海に堕ちた。
「全艦攻撃開始!!目標、前方多数の未確認飛行物体」
 黒い翼、そして雄々しく宙を舞うその生物は天使とも見えるがかぎりなく邪悪な存在それがどこからともなく空を埋め尽くすその数、数千万。
「高町!」
『はい、伊佐様』
「そいつらはルシフェルの軍勢だ。あいつ、これが好機だと全軍を挙げて攻めて来た。気をつけろ、どんな攻撃をしてくるかわからないぞ」
『大丈夫ですわ。ここまでは想定内ですの、ここは私に任せて早く』
 空中を埋め尽くす魔王の軍勢は、ものすごい火の槍を投げつけ、雷の弓を射掛け、襲ってくる。だがその堕天使の軍勢に一発のミサイルが炸裂した。空の向こうから数万を超える戦闘機が向かってくる。一発のミサイルが引き金になり次々とミサイルが射ち放たれる。数万のミサイルと火の槍と雷の弓が交差して空中ですさまじい烈火を巻き起こして戦闘は始まった。
『各機、自由飛行に移り戦闘を展開せよ、敵を目的の場所まで惹きつけるのを忘れるな』
 数万機の戦闘機と堕天使が入り交うその光景はこの世の終わりを思わせた。
各イージス艦から次々とトマホークが打ち出される。主砲が休まず
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