暁 〜小説投稿サイト〜
フェイト・イミテーション ~異世界に集う英雄たち〜
ゼロの使い魔編
第二章 天空の大陸 アルビオン
エピローグ:懺悔
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 虚無の使い魔たるミス・ヴァリエールとその使い魔をレコンキスタに迎い入れる。それこそが今回の彼らの目的の一つであった。同じサーヴァントを持ち、ルイズとは赤の他人ではないワルドは正に今回の任務にうってつけだったのだが。

「よし、君は引き続き虚無の担い手をこちらに引き入れることを考えたまえ。」
「っ!し、しかし・・・」
「いいかね、これは命令だ。私は君に期待しているのだよ?それとも降りるかね。」
「くっ・・・承知致しました。」

 正直ワルドは気乗りしなかった。元々ワルドはルイズと婚姻を交わすことで、彼女とその使い魔であるセイバーをこちらに引き込もうとしていた。その婚約をはっきりと断られた今、もはや彼女を引き込もうという気は起きなかった。
 だが、だがやらねばなるまい。私の、私たちの目的を成し遂げるためにも・・・!

「七騎のうちの中でも能力が優れているとされる三騎士。そのランサーだけでなくセイバーまでもがこちらに加わったとなれば、聖杯戦争など待たずとも世界は我々のものだ。そしてその後に・・・」

 ガタリと立ち上がったクロムウェルは天井を見上げ、両手を大きく広げた。まるで、群衆に宣言するように、高らかと。

「我々は念願の・・・『聖地』奪還に挑む!!」







「ええ!?サーヴァントに会ったのかね!?」
「は、はい・・・。」
「コルベール、声がデケェんだよ。」
「え、あ、こ、これは失礼。」

 アンリエッタに報告を終えたルイズたちは、久しぶりに学院に戻ってきた。オスマンに報告しキュルケたちに礼を言い別れたルイズと架の二人は、コルベールの元を訪れた。
 実験室にはコルベールの他にヴァロナもいた。コルベールは先生として生徒たちの無事を心から喜んでくれた。(ヴァロナは無反応だった。)
 訪れた理由は無論、彼らとでしか出来ない話をするためである。

「すいません、これで俺だけじゃなく先生たちのことも知られてしまって・・・。」
「いえいえ良いんですよ。いずれはバレることでしたし。」
「まあ俺はともかくコルベールのことはまだ分かってないだろうからな。連中も分かったところで、今の状態じゃあどうも出来ないしな。」

 今後緊迫した関係になるトリステインとアルビオンでは、刺客を送り込むだけで一筋縄ではいかない。ましてやその暗殺に長けた人物はこちら側にいるのだから尚更である。


「そういえば・・・」
「どうしたのかね、ミス・ヴァリエール?」
「あの、ワルドのサーヴァント・・・ランサーが最後に変なことを言っていたんです。」
「変なこと?」
「確か、『残るは一人だ』って。」
「「!」」

 ルイズの言葉を聞いた途端、コルベールだけでなくヴァロナまで目を見開いていた。

「そ
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