暁 〜小説投稿サイト〜
フェイト・イミテーション ~異世界に集う英雄たち〜
ゼロの使い魔編
第二章 天空の大陸 アルビオン
エピローグ:懺悔
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いく。アンリエッタが「二人で話がしたい」と申し出たからである。

「この度は、貴方とルイズたちを危険な目に遭わせてしまい、申し訳ありませんでした。」
「・・・あれはルイズが自分で行くと決めたことです。今更貴女が責を感じる必要はない。」

 早々にアンリエッタが頭を下げてきた。王族が一使い魔に対しての行動として架は意外に感じていた。
 アンリエッタはアンリエッタで怒られるとでも思っていたのか、「え・・・」と声を漏らしたアンリエッタだったが、すぐに首を振ってそれを否定した。

「いいえ、貴方の反対の言葉を押し切ってルイズに頼み込んでしまいました。でも、その結果、ルイズが危険な目に遭って、貴方も大けがをして、ウェールズ様まで・・・!全部、全部・・・」

私の・・・所為

「(やれやれ・・・)」

 と、架は心の中で嘆息した。
やっぱりこの人は彼女(・・)に似ている。架が部屋に入った瞬間、時々彼女が見せる表情を思い出してしまった。
 王であるが故に全てをたった独りで背負込もうする。そしてヒトであり少女であるが故にその重さに耐えきれず苦悩し後悔する。

「違うんですよ、姫様。」
「・・・え?」

 彼女はもう王としての生涯を終えてしまった。だからどう取り繕っても彼女が残した『結果』が付きまとってしまう。

 でも、この人は・・・まだ間に合うはずだ。

「ルイズが、それにキュルケたちが貴女の命に従ったのは何故だと思いますか。まさか彼女たちが姫様から名誉や報奨を貰うためや任務についたとでも思いますか。」
「・・・・・」
「彼女たちは単純に、貴女の力になりたいだけなんですよ。」


「だから、もう少し彼女たちのことを信じてあげて下さい。」


 俯いたまま黙りこくるアンリエッタ。その殻を破るべく、架は例のものを差し出した。

「姫様、これを。」
「!これは・・・」

 架がアンリエッタに渡したもの、それはウェールズがつけていた風のルビーだった。

「ウェールズさまの、形見・・・」
「皇太子さまからの遺言です。『私は敵に背を向けることなく、勇よく死んだのだ』と・・・」

 アンリエッタはまだ堪えようとしている。自分の弱い姿など、他人に見せないように。

「・・・この部屋には私一人だけです。」
「!」
「そして外ではルイズが他の者を寄せ付けないようにしています。」
「な、なにをいって・・・」

 強がっているがその声は震えが止まらなくなっている。
 架は優しく微笑み、最後の一押しをしてあげた。

「だから・・・今はいいんですよ、我慢しなくても。」
「・・・あ、あああ」

 それを聞いたアンリエッタはポロポロと涙を流し始めた。そして、目の前に立つ架に縋り付くように彼の
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