二十五章
最後の大戦(7)
[1/10]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「華琳!」
「助かったわ美空」
『本来であれば、ここで主人公の頬にビンタをしてからエーリカが久遠を攫われたと言うはずだったんでしょうけど』
『ここにはご主人様達が本堂にて、決着を付けようとしています。それに妖術か幻術のように、上空に立体映像を映し出したからだと』
「私達が駆けつけたら、・・・・見せ場全部御大将に持ってかれたけど・・・・」
「者共!どうやらラスボスが来たようだぜ!」
「らすぼす?何なのそれ・・・・地面が揺れている!?」
「ここで言うなら鬼の首魁とも言うべき言葉だ、地面から来るぞ!」
いきなり地震の揺れに、皆が皆、戦う事も忘れて地面に座るようにしている。蒼太達の横にて対峙していた鬼達がまるで浄化されたかみたいに、青白い光となって地面に染みるように消えていくがトレミーからだとラスボス級の鬼が出てくるようだった。大地の揺れが収まると、境内は静けさに包まれていた。
「雪連様!美空が来たようじゃが、この揺れはどうした事じゃっ!?」
「どうやら最大級の鬼が来るようだけど・・・・静けさと共に出てくるわよ!」
出て来たと思えば、最大級の鬼が出て来たのだった。それも大型ドウターよりも巨大な鬼がいた事で、激しく動揺する一真隊。
「お・・・・に・・・・っ!」
「何という大きさ何だあれは!」
「前回もいたよな?曹操」
「ああいたな。あの時は一真がやったけど、今回は俺達の出番がありそうだ」
蒼太の次に発したのは、前回来た事があるヴァーリ達だった。前回は一真の聖剣で浄化したが、今回はエーリカとの最終決戦の為に今も戦っているだろうがまだのようだった。鼓膜が破れそうな程の咆哮は、見えない衝撃波を発していたが夜叉となった足軽達は自らを守護結界のようにして主要武将を守ろうとしていた。地面から現れたラスボス級の鬼は、十メートルはある巨大鬼として獲物と見た俺らを見ながら地面から這い上がろうとしていた。
「皆の者、下がれ!下がれ!巨大鬼はいくら何でも無理があるから、今は下がるのだ!」
「美空達も下がって!このままだと丸太の腕を振るうみたいだから、全員下がるのよ!」
「巨大鬼付近にいる黒鮫隊は、攻撃しながら下がれ!援護射撃としてIS部隊は、動きながら牽制をしろ!」
「黒鮫隊と八咫烏隊もだ!撃ちまくれ!」
「う、うん!八咫烏隊じゃんじゃが撃ちまくれー!」
「・・・・(コクッ)」
銃器で牽制しつつも、鬼から距離を取りながらIS部隊による攻撃で散開していた。流石の夜叉でもこの大きさは、護法五神でも無理がある。なので八大夜叉大将らは、鶴翼の陣を布いてから次々と指示を飛ばすのだった。
『諸君、鶴翼を布いた後は剣や槍ではなく銃器による攻撃をするといい。あんな
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ